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時を超えた対話

「どうして私の名前を...?」


私の問いに、アルカディウスの声が答えた。


『時の輪は巡る。我らの文明にも、汝と同じ役割を果たす者がいた。その者の名は...汝の古い言葉で言えば『サトル』と呼ばれていた』


鳥肌が立った。


「それは私の名前...(さとる)です」

『そうだ。魂は時代を超えて同じ使命を繰り返す。汝は我が友であり、同志なのだ』

「あなたの時代には、本当に同じような危機があったのですか?」

『然り。星の配列が特定の形になるとき、三つの災いが同時に降り注ぐ。疫病、植物の枯死、天候の異変。これは宇宙の法則だ』

「法則?」

『汝らの科学でも解明されるであろう。太陽系の惑星配列が特定の角度になるとき、地球の磁場に変化が生じる。それが生態系に影響を与え、ウイルスの変異を促し、気候を不安定にする』


確かに、最近の天文学研究で惑星配列と地球環境の関係が議論されていた。


「では、あなたの時代の人々は、どうやってその危機を乗り越えたのですか?」

『ルミナスブルームの力によってだ。我らはその秘密を発見し、活用した。だが、我らの文明は滅んだ』

「滅んだ? なぜですか?」


長い沈黙があった。


『傲慢だったのだ。我らは自らを神と同等と考え、自然の法則を軽視した。ルミナスブルームの力を悪用し、不老不死を追い求めた。その結果、自然のバランスが崩れ、我らの文明は自滅した』


私は息を飲んだ。


「それで、あなたは未来に警告を残そうと...?」

『そうだ。我は最後の記録者として、この知恵と警告を未来に託した。汝らには同じ過ちを犯してほしくない』

「警告とは?」

『ルミナスブルームの力は強大だ。正しく使えば救済となるが、誤用すれば破滅をもたらす。決して欲望のために使ってはならない』


その言葉は、私の胸に重く響いた。


「わかりました。私たちは注意深く使用します」

『信じているぞ、サトルよ。汝は我が魂の兄弟だ。時を超えた絆で結ばれている』


私は涙が止まらなかった。二千年の孤独を背負った古代の賢者が、未来の私を信じて知恵を託してくれたのだ。

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