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センス

作者: たぬどん

 本当は、もっとセンスが良かったら、人生変わるだろうと思っている。だけど、それは難しい。


 だって、私センスないもの。今度、家庭科でパジャマ作りの実習がある。順子ちゃんは、センスの良い生地でセンスの良いデザインでそつのない仕立てで、皆から「流石ねぇ」とか言われるんだろうな。


 順子ちゃんは、私が見ても活発で可愛くて明るくて、素敵な人だ。


 時間は刻々と過ぎていく。私はどうすればいいんだ。もうすぐ家庭科の実習が始まるのに、まだ生地選びもできていない。このままだと、学校の屋上から飛び降りるしかない。そのくらいの心境だ。

 

 周囲の子たちも騒ぎ始めた。

「まひるちゃん、どうしたの?元気ないよ。」

「まだパジャマの生地買ってないの?早くしないと間に合わないよ。」

って、わかってるよ。家の近くには、おばさん向けの総合衣料店しかないんだ。生地の種類も少ないんだよ。センスなんてもの二の次の品ばかりだ。


 わたしは決めた。

 神様に頼もう。私にセンスが降ってくるように。町中のお寺と神社にお参りして頼みまくった。お賽銭にお小遣いを使い果たした。


「そなたに良きセンスを与える。」と神様が言った。神様が私にきれいな色の扇子をくれた夢をみた。



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