表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

男の娘は何でできている

作者: 詩森右京

 晴れた空。気候は穏やか。店内には人はちらほらいるが、テラス席にはその二人、彼らしかいない。

「女の子はさ」

「うん」

 彼らはお茶会をしながら言葉を零すように話す。

「お砂糖とスパイス、あと素敵なものでできているそうだよ」

 二人いるうちの一人の方がアイスティーにガムシロを入れてマザーグースの引用をする。

「それじゃあボク達はカエル、カタツムリ、子犬の尻尾でできているじゃないか」

 そうしたら、もう一人が苦笑して対偶させる。

「なにを言っているんだ。それは男の子さ」

 その言葉に「うん」と頷いてみせた。なぜなら彼の言葉の続きがわかるからだ。

「僕たちは男の娘さ」

 その会話で『オトコノコ』という言葉は二人の間で区別がついているのだった。

 事実、二人は少年であり、少女の衣服を着ている、男の娘。

 なんてことを話しケラケラと笑っていたら、店内からウエイターの女性が「お待たせしました」と苺のパンケーキと、チョコレートケーキを運んできた。

 二人は「ありがとね」と「ありがとう」といった礼を軽く言ってから甘いものに手をつけるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ