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詩❲心理描写-暗❳

ひとつの星

作者: 日浦海里

なんのために輝くのか

夜空の星を探してる

地上の明かりが眩しくて

ほとんど見ることができないけれど

本当なら無数にあるはずの光


わたしは夜空の星と同じだ


誰もが不安にならず

いきいきと生きていける昼間には

その姿を見ることは出来ない


活動的な昼間が終わり

夜を迎えても

家庭の中の団らんの火が灯っている間は

やっぱりその姿を見ることは難しい


それでもなんとか輝ける

強い光を持った星以外は

みんな暗闇の向こう側


そんな

夜空の星とわたしは同じだ


どうせ目につくことがないのなら

このまま本当に消えてしまえばいいのに


誰が知るでもなく

誰に求められるでもなく

周りが生きている場所から

遥か遠く離れた場所で

一人命の炎を燃やしている


何を残すでもなく

役に立てるわけでもなく

それでも馬鹿みたいに

遥か遠く離れた場所で

一人輝こうとあがいている


そんな

夜空の星とわたしは同じだ


私はこの夜空に浮かぶ星と同じだ

それしか知らないから輝いてる

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― 新着の感想 ―
[良い点] 仏教などの思想で"山奥に咲く花"への例えは聞いたことありますが、星への例えは壮大で美しく、いろいろ思い巡らせることができて心打たれました。 好きです!!
[良い点] それでも。 輝いている。
[一言]  以前に描かれていた『星の恩返し』に繋がるような。  たとえ周りの光に消されても、遠く離れた場所にあっても。  それでも輝こうとしないと、本当に暗闇に呑まれてしまう。  虚無感を覚えなが…
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