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設定・登場人物[現代(21世紀・日本)の章]

 設定と登場人物を追加しました。

[本章に関する設定]

 ◎舞台

  物語の舞台は21世紀の日本。

  宇宙全体を治める神様が存在する世界。


 ◎コモン世界

  宇宙全体は、銀河系を中心に半径300億光年

  という範囲である。


  宇宙全体は一つの世界であり、神々はコモン

  という名前で呼んでいる。

  ただし、人類は銀河系を中心に半径300億光

  年という範囲が一つの世界であることも知ら

  ないし、コモンという名前がついていること

  も知らない。

  神様が存在することも知らない。


  地球は人知れずコモン世界に属している星の

  一つである。


 ◎アルファニア世界

  誕生から8,000万年しか経っていたい若い世界。

  文明の数は少ないが、たった一つソヌーという

  小さな太陽の第四惑星ランゾルテには魔法文明

  がある。


  だが、その魔法文明に衰退の兆しがあり、アル

  ファニア世界の神々はその事態に苦慮している。


 ◎SFEH社 (Seek Future Energy Holdings Co,ltd.)

  主人公来栖川慶太がかつて所属していた会社。

  次世代エネルギー産業の調査とコンサルティング

  を行なっている。

  元は福地光運営株式会社という、太陽光パネルの

  零細設置業者。

  太陽光や風力などの次世代エネルギー産業に関わ

  る中小企業を抱き込んで立ち上げた。

  

  ただし、強引なやり方で事業を展開しているため

  社員には皺寄せが大きく、慶太が辞める一因にな

  った。


 ◎世界の隆盛

  世界の隆盛は、その世界で過ごす者たちの文明に

  依存する。

  高度な文明を有する星が多ければ、世界は栄える。

  高度な文明が少なければ、最悪その世界が潰れて

  しまう。


  ただし、文明はレベルだけで決まるわけではない。

  高度な文明がなくともそれ以上の価値を持つ何か

  があれば、その世界は存続することができる。


  ちなみにコモン世界には多くの高度な文明があり

  大変栄えている世界である。

  その中で21世紀の地球はまだまだ発達していない

  低レベルな文明と認識されている。


  アルファニア世界には高度な文明を持つ星はない

  が、非常に価値がある魔法文明を持つ星があるた

  め、今のところ存続することができる。

  ただし、そのたった一つの魔法文明に依存するた

  め、その星が滅亡または魔法文明の衰退などがあ

  ると世界は危機を迎える。


 ◎運命

  人間が死ぬのは事故や病気が理由であるが、この

  物語においては、その者が持つ運気や運命の力がな

  くなった場合も生きてはいけない。

  それは、人間社会においては認識されていないので

  健康な人が運命が尽きて死んだ場合は、死因不明の

  突然死と診断されることが多い。

  実際は文字通り「運が尽きた」という状態での

  死亡である。


 ◎北士枚市(きたしまいし)

  北海道にある小さな都市。

  (物語オリジナルの架空の都市)

  主人公来栖川慶太、玲子、上川ひとみの出身地。

  北海道にしては比較的暖かく花が綺麗な土地だが、

  観光資源になるほどではない。


 ◎神の能力

  ○偏在

   「神はどこにもいないがどこにでもいる」という

   状態。

   ただし、主たる意識が存在するため、現在の位置と

   時代という概念はある。

   複数の時代に意識を分割することで過去と未来を

   同時に認識することかできるが、現在感が少しブレ

   ることがある。


  ○歴史の改変

   全能ではない。

   歴史の改変も可能だが間接的な方法が必要。

   歴史の事象を改変するために、未来に制御点を指定

   することで運命の方向を変えることが可能。


   制限として改変中の時代の観察に制限がかかる。

   また、改変中に別の改変をすることもできない。

   全く干渉しない場所(地球と宇宙の果ての惑星の事

   象を同時に変更)などはできる。


   ただし、神といえども制御点の設定はできてもその

   通りいく保証はない。

   まるで、素人がB-スプライン曲線を扱うが如く、思

   ったところにはなかなか行かない。


   また、運命のベクトルの強さが存在し、制御が難し

   いことがある。

   主人公来栖川慶太が死ぬ運命をなかなかうまく回避

   できなかったのもそれが理由である。


  ○神にできること

   人間に対する観察と通知。干渉(後述)

   宇宙全体に対する大きな流れに干渉することは

   あるが、細々とした個人の出来事についての直接

   関与、改変するようなことはしない。

   物を動かしたりすることもできるが、歴史的事実を

   書き換えない範囲に限られる。

   それを行いたい場合は、歴史の改変の力を使う。

   だが、実際は干渉すればそれが何であろうと歴史は

   変わる。


   それを禁忌とする歴史的事実の改変と考えるかどう

   かは神々によって異なる点も多い。

   そのため、神は時神・哲意神・理神などに分かれて

   互いの観点から相互に監視している。


  ○人間に対する干渉

   神は全ての事象を観察することができるが、その

   意識まではわからない。正確には「何を考えている

   か」はわかるが、それの示す意味がわからない。

   簡単に言えば「実感できない」と言うこと。


   例えば、失恋で悲しんでいる人がいたとしても、

   神には悲しんでいるという事象しかわからない。

   なぜ悲しいのかは理屈ではわかっていても、神

   には納得しずらいことがある。


   そのために神は人間に対し干渉する。

   それは調査と言うより趣味や好奇心に近い。

   つまり、興味本意である。


   ほんの0.1秒ほどの干渉で神は「人間の立場に立っ

   た感情」を実体験できる。

   ただし、この干渉は人間に負の運命を強いること

   になる。

   来栖川慶太がことごとく不幸な人生を送ったのも

   神の度重なる干渉のせいである。


  ○神のメンタリティー

   神は人間や生物がどうしようと気にしていない。

   レベルの低い文明が丸ごと一つ滅びたとしても

   痛痒を感じない。

   ただし、自分のしたことは気にする。

   人間に対する干渉が、その者を不幸にしたとなれ

   ばそれがどんなに下等な文明の人間であっても

   気になるのだ。

   ただし、たかが1回の干渉であるならば大きな不幸

   となっても放置ことが多い。


  ○転生者

   人間への干渉についての例外事項の一つ。

   アルファニア世界の魔法文明の衰退という事態に

   対し、コモン世界の主神ルルカが最も魔法世界に

   馴染みやすく効果的な21世紀の日本人を送って

   いる。

   送られた日本人はアルファニア世界でアルーダに

   魔法能力を授けられ、魔法世界の立て直しをする

   ことになっているが、十分な成果が得られていな

   い。


[登場人物 (神を含む)]

 来栖川慶太(くるすがわけいた)

  本編の主人公。日本人(東京在住)。40才。独身。

  北海道北士枚市出身。物語開始時は無職。

  元サラリーマン(SFEH社社員)

  性格は基本温和で、おしなべて善人。

  曲がったことは嫌いだが、すごい正義感があるわけ

  ではない。本人は偽善者だと思っている。


  人生を通して謎の不幸が降りかかる運命。

  本人は人生がうまくいかないのは、自分のせいだと思っ

  ている。

  中学2年の時に突然交通事故で姉を失ってから、塞ぎ

  がちになり、何事にも自信が持てない性格に。

  実際に人生の大事な局面でうまくいかないことが多か

  ったが、それは自分の至らなさが理由だと思い込んで

  いた。実際は神からの干渉が理由だった。


  元々はサラリーマンだったが、同僚の失敗を庇って失職。

  すでに運気は底辺まで落ちており、運命のベクトルもどう

  しようもない下向きの状態。

  安アパートで倒れ、死ぬところであったが、神ルルカに

  助けられ、未来へ行くことになる。


 来栖川玲子(くるすがわれいこ)

  日本人。慶太の四つ上の姉。故人(享年18歳)

  北海道北士枚市出身。

  眉目秀麗。文武両道の天才で人気者であったが、交通事

  故で死亡。当時は高校3年生。

  たった1人の弟である慶太を気にしていた。


 篠原まき(しのはらまき)

  スーパー勤務。32歳。

  元福地光運営株式会社社員で慶太の同僚であった。

  社内で不遇な立場にあり、退社した。

  理不尽な出来事にあったまきのことを気にかけて、慶太

  は動こうとしたが、力及ばず退社を止められなかった。

  今は平穏に暮らしており、逆にいつも損をしている慶

  太のことを気遣っている。


 上川ひとみ(かみかわひとみ)

  40歳。慶太の高校の同級生。独身。

  北海道北士枚市出身。

  かつてケータが告白した相手だが、告白の瞬間に神の

  干渉にあい、付き合うことができずに終わった。

  その時の行き違いで、慶太はひとみの同級生から「誠意の

  ない人間」と思われてしまった。

  しかし、ひとみ自身は何か理由があったからだと信じてい

  る。今も慶太を思う気持ちを密かに持っている。


 床川裕人(とこがわひろと)

  23歳。SFEH社社員。

  出世欲がある若手社員。

  営業でミスをして、出世の道から外れるところを慶太の

  とりなしによって救われた。

  裕人自身は助かったと思っただけで、慶太のことは何と

  も思っていなかった(むしろ影の薄いロートル営業マン

  だと思っていた)が、慶太の葬式に集まった人たちから

  来栖川慶太という人物の人柄に触れ、考え方を変える。

 

 主神ルルカ

  コモン世界の主神。

  来栖川慶太に対して負い目を持っていて、瀕死の慶太

  を助けるためにあれこれと手を尽くす。


  その主原因は、実に36回もの干渉を行い慶太の人生の

  重要局面で、多大な損失を与えてしまったことだ。


  神からすれば、慶太はちっぽけなただ1人の人間では

  あるが、自分の度重なる干渉で、となると話は別。

  慶太の人生をダメにしてしまったことに大きな責任を

  感じている。


  それとともに、度重なる干渉で慶太のメンタリティや

  心の感じ方、物の考え方に影響を受けてしまったこと

  も大きい。

  その結果、人間の仔細なことに感じ入ったり共感する

  ことが多く、だいぶ()()()()()神となっている。


  慶太の死に際し、思わず助けてしまった件についても

  本来からすればそこで神の力を使うのはルール違反で

  あるが、


 属神ルーラウ

  コモン世界の神でルルカに付き従う神 (属神)。

  ただの人間である来栖川慶太に入れ上げるルルカに不

  満を持っている。当然、来栖川慶太にも。


  だが、過去にあまりにもルルカの干渉を受けたため

  に不幸になった慶太に次第に同情的になっていく。


 主神アルーダ

  アルファニア世界の主神。

  魔法文明に衰退の兆しがあり、対応に苦慮している。

  コモン世界の主神ルルカと親交があり、今まで数百

  人を転生者として送ってもらっている。

 次章以降も追加の予定です。

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