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運命

「今日も仕事…疲れたなぁ…」


仕事帰りに僕は自宅の最寄り駅を降りた。


普段はバスで帰宅するのだけど。


「給料日は明日…今月は呑みに行き過ぎたからなぁ…」


節約がてら僕は、12月の真冬ながらも歩いて帰る事にした。


「寒過ぎて手と顔が痛い…」


しばらく歩き、帰宅途中にある電車の踏切を待っていると。


踏切を渡った先の草むらにダンボールが一つ置いてあった。


何やら大きく文字が書かれており、僕は興味をそそられた。


踏切を渡り、ダンボールに書かれた文字を見る。


「拾って…下さい…?」


ダンボールを覗くと、中には一匹の白い子猫と、何故か白いテッポウユリが一輪添えられていた。


「ミャー」


子猫は僕を見上げ鳴いた。


「にゃー」


思わず返事をしてしまった。


近くにあった木の棒で猫をじゃらすと、猫はゴロゴロとご機嫌な様子。


「お前…可愛いな…」


何処か運命の様な物を僕は感じた。


何気無い日常を明るく照らしてくれるかの様な。


「ペット可能なアパートだし、お前来るか…?笑」


「ミャー!」


仕事のリュックに子猫を入れ、百合の花を片手に僕は自宅へと帰った。


「お前の新しい家だぞ〜」


子猫をリュックから出すと、子猫は辺りの部屋の匂いを嗅ぎ出した。


「とりあえず一服するか〜」


換気扇の下で、煙草に火を付ける。


「それにしても。何故百合の花が一輪入ってたんだろう…」


不思議だった。


「ん!閃いたぞ!」


「お前の名前はゆりねこに決定だ!」


「ミャー!」


一服を終え、取り敢えず僕は近くのスーパーに猫の餌を買いに出掛ける事にした。


餌を買い帰宅すると、ゆりねこは百合の花を咥えながら部屋を走り回っていた。


ついでに買ってきた猫じゃらしのおもちゃでじゃらしたりしている内に時間は過ぎていった。


「もう21時か…仕事も疲れたし今日はもう寝るか…」


「ミャオ〜」


布団を引き、部屋の電気を消す。


「明日は休みだから沢山遊んでやるからな〜」


「にゃぁ〜」




翌日。


目が覚めると、目の前に女性が一人寝ている。


「夢か…」


二度寝をする。


目が覚める。


「ふぅ。取り敢えず一服するか( ˊᵕˋ ;)」


「………」


「訳が分からんぞ…( ˊᵕˋ ;)」


一服を終え、状況に戸惑いつつも取り敢えず彼女に一声掛けてみる。


「おはよう…ございます…」


彼女は目を開けて眠そうにこちらを向く。


「お…おは…およう…」


片言に彼女は答えた。


「あと待てよ…ゆりねこはどこいった…?」


「あい!」


彼女が返事をする。


「違う君じゃなくて、昨日猫を拾って来たのよ笑」


「あい!」


何処を探してもゆりねこは見つからなかった。


そこで僕は思った。


「君が…ゆりねこなの…か…?」


「あい!」


「んんん…( ˊᵕˋ ;)」


これからどうすれば良いのやら…


こうして僕とゆりねこの生活は始まるのであった。




この作品はフィクションです。


ゆりねことの出会い。


今後の二人はどうなって行くのだろうか…笑

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