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「君は運命の相手じゃない」と捨てられました。  作者: 音無砂月
第三章

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31.ルルーシュ視点

最近、セイレーンの登校時間が早い。それだけじゃない。下校時刻になってもセイレーンの姿を馬車止めのところで見かけない。彼女の義妹は見かけるけど。でもそれは彼女だけを待っているようだった。

彼女の義妹がセイレーンと一緒の馬車に乗ることはまずないからセイレーンの迎えの馬車は必ず別にあるはずだ。けれど、アドラー伯爵家の紋章が入った馬車は義妹を迎えに来たもの以外は見かけない。

まさかと思うけど徒歩じゃないよね。

‥…結論から言うと徒歩だった。

あり得ないよね。治安は確かにいいよ。ちょっと大変だけど女の子の足でも歩けない距離じゃない。

でも、セイレーンはあんなに可愛くて伯爵令嬢だよ。侍女もつけずに徒歩ってかなり危ないよね。

身代金目的の誘拐。伯爵家に恨みを持っている人だっているし、セイレーン自身が目的の人もいるよね。

セイレーン、可愛いし。

彼女を自分のものにしようと考えている人や、闇オークションで一儲けしようと考える輩だっている。一時の慰みものって可能性もあるよね。

ああ、ヤバイ。

セイレーンを見ている人間、全員を殺したくなる。

「アドラー伯爵家のセイレーンの様子を調べてくれる」

「分かりました」

僕の従者は何か言いたげに僕を見ていたけど余計なことを言えば首が飛ぶ(物理的に)ことが分かっているから何も言わずに僕の命令を遂行しに行った。


◇◇◇


「とんだ女狐だな」

セイレーンの食事に異物混入、馬車にも細工をしているようだ。

食事は彼女の元侍女が何とか対応してくれているので餓死にはならないけどだからってこのまま放置はできない。

それにセイレーン贔屓の使用人は徐々に邸から追い出されて義母や義妹の息がかかった使用人に置き換わっている。

伯爵は当てにはならない。

義母の方は伯爵と付き合う前に別れた男がいる。別れた時期、付き合い始めの時期を考えると妊娠のタイミングが微妙だな。

伯爵ではなく前の男の子供である可能性がある。

「いや、この際可能性なんてどうでもいいか」

報告書を燃やしながら俺は考えた。

「可能性なんてどうでもいい。事実にさえしてしまえば」

馬鹿な女だ。

セイレーンにさえ手を出さなければたとえ空虚であったとしてもそれが幸せなのだと錯覚したまま貴族の贅沢な暮らしが死ぬまで続けられたかもしれないのに。

でも彼女たちの存在は存在そのものがセイレーンを傷つけるから死ぬまでは無理か。多分、今よりかは長く続けられたってだけだ。

できるのなら、アドラー伯爵の方もどうにかしたいんだよな。

「本当に邪魔だな」

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