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「君は運命の相手じゃない」と捨てられました。  作者: 音無砂月
第一章

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13/39

13.ミア視点

「何よ、何よ、何よ。あの女狐。絶対に許さないんだから。覚えてなさいよ」

「一体何をするつもりかな?」

「へぇ?」

急に聞こえた第三者の声。

振り向くととても綺麗な男の人が立っていた。

男の人はミアにとても美しい笑顔を見せた。優しそうな人だった。

ミアが可愛いからミアに惚れちゃったのかな。でも、ごめんね。ミアはディアモンだけのものだから。

でも、そのディアモンはセイレーンのことばっかり。

そうだ!この男の人を使ってディアモンに嫉妬してもらおう。


◇◇◇


「はへ?」

私どうしたんだっけ?頭がぼーっとする。

学校を飛び出して、綺麗な男の人に会って。それで・・・・・。

「どこ、ここ?」

辺りを見渡すと鬱蒼と生い茂った木々が見えるだけ。

町中にいたはずなのにどうして自分は森の中にいるのだろう。

しかも木々が太陽の光を遮っているせいで薄暗く、今がいつなのか分からない。

ひんやりとした空気は普段なら気持ちがいい程度なのに今は気味が悪い。

ここにいても仕方がないので取り敢えず移動することにした。どっちに移動したらいいかなんて分からないから適当に足を進める。

時折、獣の泣き声が聞こえる。

「もうやだぁ。どうしてミアがこんな目に遭わないといけないの」

ヒールで歩き慣れない森の中を歩くのはかなりきつい。道も舗装されていない獣道の為、何度も足を取られ、膝や肘を擦りむいた。

制服も枝にひっかけて所々破けてしまっている。

「もう歩けない」

ちょうどいいところに倒木があったのでそこに腰かける。

誰か助けてくれないかなと思っているとがさがさと茂みが揺れた。陰鬱な空気が漂う森の中だからかちょっとの音でも恐怖を煽る。

目を凝らして見ると狼の群れだ。涎を垂らしてじわじわと近づいてくる狼たち。こちらを完全に餌として認識している。

「っ」

「きゃうん」

目くらましの魔法を使った。狼たちが怯んでいる間に走り出す。すぐに態勢を整えてたくさんの狼たちが追ってきた。

走りながら適当に魔法で攻撃するけど、そもそもそんな訓練を受けていないから上手く当たってくれない。

「もう!何なのよ。あっ」

躓いて転んでしまった。すると一気に距離を縮めてきた狼たちが私に飛び掛かる。

「やぁっ!」

狼の牙が制服に引っかかり破ける。そこから見えた柔肌に爪や牙が刺さる。怖くて這って逃げようとしたけど、逃げようと足掻けば足掻くほど狼たちの牙が強く刺さる。

痛い。怖い。このまま死ぬの?嫌だ。助けて。助けてディアモン。

どうしてミアがこんな目に遭わないといけないの。

どうしてよ。番を手に入れたミアは幸せになれるんじゃないの。何でこんな目に遭わないといけないの。

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― 新着の感想 ―
[一言] 番を手に入れただけで、満足しとけば良かっただけだと思います。貴族令嬢としての常識的活用良識的な振る舞い………と言うか、マナーがなっていないのもよくなかったのでしょうね。 もっとも、それに関し…
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