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プロローグ〜俺が愛する姫〜
俺の名前は『鈴木 葉介』。中学二年生。見た目はけっこうイケメンで、性格は超お調子者。クラスでは常に人気者で友達も多い。成績もいい方で、学校生活は毎日楽しかった。
そして、俺は生まれて初めて恋というものをした。つまり、初恋である。初恋の相手の名前は『進藤 舞』。俺と隣の席の子で、毎日見ている。長い黒髪も、透き通るような白い肌も、ピンクの唇も、スラッとした体型も全部好きだった。まさに理想の女の子だった。クラスのみんなは、彼女のことをこういう。『灰色の姫』と・・・。




