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後ろを向いてはいけません

作者: 僧侶A

とある噂のある廃校に1人できた。友人によれば、ここでは何があっても絶対に後ろを向いてはいけないという。


後ろを一切振り返らずに屋上に上がり、そこにある校長の像を触って帰ることが出来れば6年間幸運に恵まれるという。


運が生まれつき悪い方であり、そのせいで色々と損してきたので、このチャンスは掴んでおきたい。


後ろを振り返らないくらい余裕だろう。


俺は迷うことなく廃校に入った。


中はボロくはなっているが、普通の学校だ。下駄箱があったが無視して土足で侵入した。そもそも靴下で歩くような綺麗さでもなかった。下駄箱を抜けると、職員室がすぐそこにあり、その隣に階段があった。


すると、左側に何か光っているものがある。目を凝らしてみてみる。炎だ。つまり鬼火だ。


正直幽霊に関しては信じていなかったが、まさか本当に存在するとは。


しかし構っている暇など無いのでとりあえず上に行く。二階についた。そのまま三階に登ろうとしたが階段が無い。階段を上った先にあった学校内の地図によれば、そのまま右に行けば本館のようなところに入れるらしい。つまりあそこは正面玄関では無かったわけだ。ひとまず右に進む。


すると、ピアノの音が後ろから聞こえてきた。音楽室の幽霊というやつだろう。鬼火が出てきた時点でここまでは想定内だ。無視して進む。


しかしまた別の音が鳴った。プラスチックがぶつかる音だ。どんどん近づいてきている。


おそらく人体模型だ。しかし後ろを振り返るわけにはいかない。気持ち早歩きで進んだ。


それでも振り切ることは出来ない。距離がみるみる近づいてくる。


そして、肩に手を乗せられた。


恐怖のあまり絶叫した俺は後ろにいた人体模型を全力で蹴り飛ばしダッシュで逃げた。


本館についた頃、その音は消えた。振り切れたのだろう。


そして階段を見つけ3階に登る。子供達の笑い声がそこかしこから聞こえてくる。


3階につき屋上への扉を見つけた。俺は迷わずそこに向かう。


鍵はかかっておらず、普通に入ることが出来た。正面には校長の像が。


これに触れれば幸運が手に入る。そう思い走ってそこに向かった。


そしてタッチし、条件は達成した。


そして帰ろうとしたのだが、そこで気付いた。









『後ろを向いてはいけない』

読んでいただきありがとうございます。よろしければ他の作品もご覧ください。

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― 新着の感想 ―
[一言] この後後ろ歩きで帰りましたとさ・・・めでたしめでたし
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