再来
『ふぐふっ、見つけたぁ』
あいつ
「ゥウグァアアアアアアアアア」
「幾兎どうしたの、落ち着いて」
「姉さん、一旦幾兎から離れて!」
あの時のように、僕の体は黒い霧で包まれ翼が生えた
今度は白の体にも黒い霧が放出し、白く百合のような体は黒く染まり、9つに尻尾が増える
『ふぐふっ、そうそうおいでぇ。その鎌まだ使ってくれてたんだねぇ』
すごいスピードで女に向かい攻撃する
全て、受け止めてこちらには攻撃してこない
白はいつもと違い紅の炎を使い爪が横切った場所は空間ごと引き裂かれている
「幾兎!抑えて!」
『ふぐふっ黙れぇ』
姉さんの腕がバラバラになる
「いやぁあ」
「大丈夫、それより伊織は幾兎を止めて」
姉さんは地上へ戻るための穴を作るため呪文を唱え始めた
「伊織、早く幾兎を止めて!」
「どうやって」
「くっ」
呪力が高まる
黒い霧が僕の手に集まり、僕の手には札が握られていた
「ゴォィイ、酒呑童子」
「酒呑童子?ただの神話でしょ?」
「酒呑童子、鬼の中で最強とも呼ばれる存在、なんで」
「止めないとやばい、あとは私がやる。先に帰ってて」
(私は見ていることしかできないの?)
そう思った瞬間、伊織は飛び出していていて、いつの間にか僕に抱きついていた
「起きて、幾兎!一緒に逃げよう」
「ウグォオオオオオォォォォ・・」
「止まった!」
酒呑童子は消え、白も元の姿に戻って倒れていた
『邪魔しやがったぁぁあ』
「ペガっ」
女の爪はペガサスの胴体を貫いていた
その内に僕を地上へと伊織が運ぼうとするが女の爪が迫ってきている
「速くっ」
「いやぁいやぁ」
僕は笑っていない伊織の顔を見て
僕は最後の力を振り絞り、地上へと伊織を投げた
「笑って」
最期に見たのは伊織の絶望した、表情だった
そして、僕は・・・




