カラスの懸魂
退院できた
だけど、知らない車が迎えに来ていた
「えーと蝶蛾 幾兎さんですね。懸魂の事でお話があります。」
「失礼します」
車が僕を確保しようと先回りしてくる
僕は本気を出して、勢いよくジャンプすると運ちゃんが背中から手を生やし僕を確保していた
怪異?
鎌でその手を切り離し、攻撃しようとするとまた手が生えてきたため、その手を蹴飛ばし首を撥ねようとした時
その人が土下座した
「子供だと舐めていました。すいませんんん」
怪異が喋った?
「私、こういうものですぅうう」
所持者ギルド会員
雛村 巫女
称号 受付嬢
ランクC所持者
懸魂 異能型 大熊手
所持者ギルド?
「生徒証と同じものでございます」
学生
蝶蛾 幾兎
称号 死神
ランクS所持者
懸魂 なし
うん、同じだ
僕は車に乗り込むと懸魂の説明を受けた
「懸魂とは怪異の魂を見に宿し、身体能力を高めるものです。懸魂は大きく、宿し型 、異能型 、分離型の3種類に分けられます。」
ふむふむ
「神懸かりって聞いたことある?」
コクリ
姉さんが言ってた。
神様に憑かれて未来を当てる。っていうすごいやつ
「それと同じで魂を見に宿して、身体能力を莫大にアップさせる代物です。」
なるほど
「異能型は先ほど私がやっていたように怪異の能力が使えるようになります。私のは大熊手というやつで手が生えてきます。」
おお
「最後に分離型。これは当の本人にはなんの異変もありません。そのかわり、自分の代わりとしてその魂の主を召喚して、戦わせることが可能です」
で、さっきから山道を通っているのだけどどこに向かってるんだろうか
山道の途中で降ろされた
もう夜である。
「ご武運を」
え?なに?僕、戦うの?
言われた通りに山の中を進むとススキ林がゆらゆらと月を祝福するように揺れている
それを掻き分けて進んでいくとそこだけススキが生えていない場所を見つけた
そこには陣と呪術、陰陽術まで施されており、その陣を踏んだ瞬間、ススキのざわめきが大きくなった
人を不安にさせる音
ざわざわとそれもこちらに向かって来ているかのように音が次第に大きくなっていき、止まる
『カァ、キサマガワレノアルジダナ。チカラヲカスニハジョウケンガアル。ソレヲクリアシタアカツキニハワレヲコキツカウケンリヲヤロウ』
カラスが鳴く
「条件って?」
『ココイラニスミツイタカイイノトウバツ。ココニイルタマシイハミナソレヲオソレテイル。ミンナヲマモル』
守るね
「どういう怪異だ?」
『リュウ』
『ガキャアアアア』
龍って怪異だっけ?




