番外編「マルの日記」
マルの日記
日記を書くべきだわ。とリルに言われました。
何を書けば……今日あったことでしょうか。今日は、そう、たくさんの人とたくさんのお話ができてとても楽しかったですわ。
ただご飯をいただいたとき、いつの間にか眠っていたみたいですわ。
人前で……お母さまに顔向けできませんわ……いないから怒られませんわ。
……ちょっと良かったです。
ごめんなさい。親不孝をお許しくださいまし、お母様。
あ、文を改行していませんでした。確か行をかえた時にはひとます空けるのでしたね。
あら、3ますという記憶も……どうなのかしら。
3ます空けてみました。
ひとます空けてみました。
どちらがいいのでしょう。
難しいですわ。
どちらも大した違いはありませんわね。
しいて言うのでしたら、ひとますの方が紙に優しいですわ。
私はこちらにしますわ。紙に優しくがいいですわ。
今日のまとめ
今日は、日記を書き始めた日でした。
あとそうでした、忘れてはならないことがありましたわ。
グレンさんに塔から助けていただいた日でした。
反乱軍の皆さんに感謝ですわ。ありがたいですわ。あとシラ兄さまも。
御無事であられると良いのですが……いえ、いえ、悲観をしたら負けですわ。
またシラ兄さまと、リルと、みんなで、暮らせるようになりますように。




