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番外編「マリアの日記 4」終

マリアの日記 ・ 4冊目8頁


暑の節 四十日      晴れ  届いたお便り5通。出したお便り3通




本日はまじめに、こんにちは。


我らがスイラの未来をになう第一王位継承者


ルシュラン第一王子様をご紹介いたしましょう。


殿下はそれはそれはお優しい方なんですよ。


それも御優しいばかりでなく、王妃様譲りの女顔がお美しくって


その顔でさわやかーに笑いかけられると、甘すぎる砂糖菓子なめてしまったように


乙女は絶対卒倒しちゃいます!


でもねでもね!殿下綺麗ですねって言うと、ちょっと困った顔で笑うところがまたいいのよ!


そんなかわいい、いえ、麗しい殿下も公務中はとっても凛々しくて・・・素敵!


乙女の夢を体現してくれちゃってるわ! やんカッコイイ! 


こっち向いてー! きゃー殿下ー!


ってな具合です。


この前なんて、騎士長ダイト様とご一緒に盗賊の殲滅に行かれて、見事!


解決してきたんですよ!!


でもねぇ、たまたま盗賊のアジトを見つけたからと同行できた人が居たの


それが男性なら何もなかったのだけれど、女性だって言うから城中が嫉妬の炎で大変大変


その子は侍女なんですけれど、毎日毎朝毎晩!苦労しています。かわいそうに。


毎日毎朝毎晩、部屋に他の女性が押しかけて、殿下は何が好きなのかとか、


どんな女性がタイプなのかとか、今気にかけている人はいるのかとか


そんなんたったの数日で知れるわけあるまいな!というような質問を浴びせられて


しかも「いいなー」「いいなー」攻撃が続くものだから、彼女ちょっと・・・・・


目の下に逞しいクマが。




「ごめんね」って殿下が裏庭に呼び出して言ったものだから


困ったちゃんたちは更に彼女を問い詰めていくんですよねー


まぁ、我らがクールビューティー、カレンさんと


我らが理性、セレイカ侍女長の鶴の一声ならぬ


大山の大噴火で丸く収まった事は、殿下は知っているんでしょうか。


うーん。素敵な王子は罪ですね。


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