番外編7「マリアの日記 2」
マリアの日記 ・ 4冊目6頁
暑の節 三十八日 晴れときどき曇り 届いたお便り3通。出したお便り5通
はいはーい♪ 皆さんお久しぶりです。スイラの日記侍女マリアでございます!
お元気でしたか?
私はもちろん元気ですよーといいたいところですが、ちょっと言えない事が起きちゃいました。何がって?うふふふふふ・・・・・・ふ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのね、田舎に残してきた、とある人が・・・・押しかけてきたんですよ。
え? 親なら仕方ないって? いえ、いいえ、ええいっそんなじゃないんですよぉ
恋人です、恋人。実は居た恋人なんです。元ですけどね。元ですけど、互いに
嫌いになったのではなく、意見の不一致による喧嘩別れ。ってやつでね。うん、あのね
簡単な話が、私が城に勤めることを反対していたその人が、諜報部の兵士になってお城に来ちゃったんですよ。
え? よかったじゃない、よりを戻せばいいじゃないかって?
そうなのよ、それが出来たら私も元気なの。
でもそれが、そうもいかないんです。
なんか気が引けて、話しかける事もできないんです。だって、だって
あいつ、女装に目覚めちゃってるんだもん!! しかも私より綺麗なんですよ!!
誰よあの美人。なにあの美貌。何あのお肌。
なにを軟派男の第2王子様に口説かれて、くすくす笑ってるのよ~~~
あんたはここに何しにきたの!?
私はどう対応すればいいっていうのよー! ああもう、バカーーー!!




