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番外編3「マリア報道官(インタビュアー)」

マリア報道官




じゃじゃーん! と意味もなく元気に始まりました、こんにちは。 私マリアでございます。

本日はお日柄もよく絶好のお見合い日和、ということで お見合いではなく女神さまへの質問攻めを開始したいと思います。

名付けて「異世界人の驚き体験を聞きだそう会!」

お付き合いいただきますは女神さまこと鈴木美羽さま。宜しくお願いします!

「はいどうも。よろしくおねがいします」

では早速まいりましょう! 質問! 異世界にきて一番困ったことは?

「困ったことか……普通なら言葉なんだろうけど、通じたし。生活基盤を確立することかな」

予想以上に真面目な答えが返ってまいりました!  好きな人に会えないとか、桃色な答えを期待していたんですが次いきましょう。

「色気なくてごめんね」

私はベリアル様との関係を応援していますから、むしろ歓迎です!

「……噂の元凶はやっぱり君か」

えへへ。では次の質問です。 えーっと、これは異世界に来てと言うより、いち乙女としての疑問なのですけれど。お手洗いって異世界ではどうなってるんですか。あと、女の子特有の日とか。

「そういえば生理ってこっちの人でもあるんだよね。おかげで道具があって助かってるけど」

わあ、のったり包み隠して言ったことを明言されてしまいました。

「ごめんごめん。で、女の子の日ね、あっちでは血を紙が吸い取ってくれるようになってるよ。下着に張り付けて、吸水……吸血か? まぁ吸い取ってくれる紙を使い捨てするんだ。こっちのは下着の布地が吸水するから、専門の下着がたくさん必要で大変なんだよね」

使い捨てなんですか。ごみの処理が上手な世界なんですね。

「うーん。そうなんだろうか。詳しくないけど、社会自体が問題から目をそらしている気がする」

そうなんですか。どこでも困った問題ってあるんですね。 ではお手洗いは? どんな感じですか。

「こっちでは用を足したら水で洗って布で拭くけど、あっちでは直接紙でぬぐい取るね」

また紙ですか! 大活躍ですね。でも痛くないんですか。おしり切っちゃいそうですけど。

「はは。やわらかーく改良されてるんだよ」

へええ、異世界って感じしますね。 それでは次です! ずばり、一番ここが違うなぁと思ったことは?

「うーん、一番の違いって言ったら、魔術があっちにはないってことかな。予言も基本的には狂言あつかいだし。こっちでも特別なものではあるけど、当たり前に認知されているでしょう」

魔術も予言もないんですか! それじゃあ危機からはどうやって身を守るんですか。

「来たら逃げる」

  ええええ!

 それもう手遅れじゃないですか。被害が大きくなりすぎますよ。

「うん。すごい被害が出るよ」

それでも予言を信じないんですか?

「信じたくても、詳細に危険を教えてくれる予言っていうものが無いんだよ。その代わり、これまでの実例を調べて次がどうなるか予測をする能力はかなり高くなってるね。科学って言うんだけど」

はぁ、なんだかとっても心細い世界なんですね。

「ははは。現代社会じゃ特に言われていることだね」

うーん。なんだか一気に色々なことを聞きすぎて頭がぐるぐるしてきました。 ちょっと休憩してからまた質問再開にしてもいいですか。女神さま。

「ああ。居る時ならいつでも答えるよ」

ありがとうございます。 それではまた次の機会に! 女神さま、お菓子食べませんかお菓子。 て、あ、買い込んでいたお菓子を食べつくしちゃったんでした。やっぱりなんでもないです。 そうだ! こうなったら手作りします。待っててください女神さま。侍女の意地を見せますから。

「うん。楽しみにしてる。味がやばかったら逃げるから問題ないし」

今軽く失礼なこと言われたー! こうなったら絶対においしいって言わせますからね!

「それはますます楽しみだね」







(一応書いておくとこれ震災前にうまれた話)

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