【五人用】赤軍編・第一話⇒騒がしい奴ら。【台本 本編】
※この部分をコピペして、ライブ配信される枠のコメントや概要欄などに一般の人が、わかるようにお載せください。
録画を残す際も同様にお願いします。
三津学シリーズ 赤の台本 一本目です。
【劇タイトル】赤軍編・第一話⇒騒がしい奴ら。
(もしくは、赤の1話。または、三津学 劇る。というテロップ設定をして表示してくださいませ。)
【作者】瀧月 狩織
【台本】※このページのなろうリンクを貼ってください
赤軍編・第一話⇒騒がしい奴ら。
比率:男声4:女声0:不問1の5人用 台本。
※登場キャラの紹介などは、前ページ『登場キャラなど』をご覧くださいませ。
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【演者サマ 各位】
・台本内に出てくる表記について
キャラ名の手前に M や N がでてきます。
Mはマインド。心の声セリフです。 《 》←このカッコで囲われたセリフも心の声ですので、見逃さないで演じてください。
Nはナレーション。キャラになりきったままで、語りをどうぞ。
・ルビについて
キャラ名、読みづらい漢字、台本での特殊な読み方などは初出した場面から間隔をもって振り直しをしています。
場合によっては、振り直していないこともあります。
(キャラ名の読み方は、覚えしまうのが早いかと。)
それでは、本編 はじまります。
ようこそ、三津学の世界へ
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☆本編
▼現在は、二〇七九年の六月/梅雨の時季。
学園の構内で目を引く建物がある。
共同使用棟という名称の建物だ。ここには、さまざまな活動部屋があり、その中でも食堂と同じくらいに広い空間があるのだが。
そこは、室内稽古場という立て看板がかけられている。
畳の間と板の間の二つに分かれていて、二つの間は襖で仕切れているので、集中できる工夫がなされている。
──さて、そんな板の間では、木刀の交じり合う音が響ていた。
波月「おら!どうした!腰引けてんぞ!」
冴木「言われなくとも打ち返してやりますよ!…せぇい!!」
(間)
〜タイトルコール〜
揚羽乃「自己解釈 学生戦争 三津ヶ谷学園物語。」
浅緋「赤軍編の第一話!『騒がしい奴ら。』っすよ〜!
いったい、騒がしいのはどっちなんすかね!」
揚羽乃「俺が暇してんのは、平和と同義ってな」
(間)
▼相手の振り下ろしを受け止め、跳ね返す。
赤フレームの眼鏡が印象的な男子学徒、波月 遊羽と青色の髪の毛を振り乱す男子学徒、冴木 暁冬の打ち込み稽古の最中であった。
波月「ぅぐっ!せっ!!……ふん、やればできんじゃねーか」
冴木「ふぅー…。そもそもキミ、救護班でしょ。なんで僕の相手なんか?」
波月「何って、救護室でうなだれて、腐られても鬱陶しいからな。……だからだよ!」
冴木「なっ…!あっぶなぁ……!キミね!顔を狙うのはナシって言ったでしょ!?」
波月「知るか!オレはそもそも刀使いじゃねーし。流派のくそも心得がないんだよ」
冴木「~~~~!!だから!波月くん相手は嫌なんです!せッ!!(脇腹を狙って木刀を振るう)」
波月「おっ…!とっとっと…。はっ!やったなぁ!?」
▼打っては防ぎ、突いてはいなす。
この動作を板の間全面、駆け回っての稽古は激しさを増していく。稽古場にはなぜか、観戦席が上にある。
──そんな稽古に巻き添えで、ジャージ姿に着替えさせられた金髪の学徒、浅緋 頼衣が感嘆の声をあげた。
浅緋「ひぇ~…。冴木リーダーが凄いのは知ってるけど!容赦ない遊羽さんは怖いっすー!」
▼そんなありきたりではあるが、そうとしか言いようのない稽古風景を眺めていた浅緋の肩をポンと叩く白衣姿の男が一人。
揚羽乃「よう、外人くん」
浅緋「んぇ、アゲハ先生……。オレは浅緋頼威っすよ!何度も言ってるっす!ニホン国で生まれ育ったオレにそのあだ名はあんまりだと…!」
揚羽乃「おう、おめぇは浅緋だったな。
まっ、お呼びじゃないだろが。(軽く笑う)
……見に来てやったぜ。アゲハ蝶のような美しい見た目はしてない揚羽乃先生がなー」
浅緋「(自己紹介スルー)うん、こんにちわっす。それで、アゲハ先生は何しに来たんすかー?」
揚羽乃「あー……ちと、野暮用でな。他軍の学徒が稽古場が使えないって話しててな。確認がてら来たわけよ」
浅緋「ほぇ〜…大変っすねー」
揚羽乃「まあ、頼まれちゃ断れねーわな。
(浅緋を見て)……やっぱし、おめぇよ。見た目だけは西洋のヤツだよなぁ。ただ観てねぇで、ちと他国語を学んでみろよ。特に英語は世界共通語だぜ?」
浅緋「ぅぐっ……え、英語は聞き取れるっす!意味も解る!
……ただ、発音ができないっす」
揚羽乃「は~…、勿体ないねぇな (頭を掻く)」
浅緋「これでも努力してるっす……!
……あれ、アゲハ先生。また煙草、吸ったんすね」
揚羽乃「お?わかっちまうか。一応、におい消しをかけて来たんだがな」
浅緋「微かにって感じっす。今、髪をいじった時に少しだけニオイを感じたっす。……禁煙、してたんじゃないんすか」
揚羽乃「それがなぁ?やっぱ、やめられねーもんよ。おめぇ、吸うなよ。オススメはしない。そんで、見た目に合わない優秀な嗅覚だな」
浅緋「見た目は関係ないっす!まあ、腑に落ちないっすけど。お褒めに預かるっす」
▼揚羽乃はくくっ…と笑う。
浅緋は、ふくれてタメ息をつく。その後、観覧席の下で、稽古を続けている冴木と波月を見下ろした。
冴木「波月くん!脇がお留守なんですよ!」
波月「おっとと……。ははっ、やっとやる気になったってか!せりゃぁ!!」
冴木「僕は!さっきから!やる気です、よっ!!」
波月「ふん、じゃあ。まだまだ、やれるよなっ!!」
冴木「あぶなっ!…足払いですか……。本当に、何でもありですねっ!」
波月「指南の本を読んだときに、見たんだよ!!せいっ!せいっ!(一旦、後ろに退いて)……勝てば、何でもありっていう心得をな」
冴木「なんか、聞いたことある内容ですね」
波月「一回くらい見かけたことあるだろうな。…んなことより。あと七本だ!かかって来い!」
冴木「七本ですか。……言われなくてもっ!!」
揚羽乃「浅緋ー。あいつら、どんくらいやり合ってんだ」
浅緋「んっと……、かれこれ十七分くらいっすね!二時過ぎに稽古場、来たっすから」
揚羽乃「そうか。それにしても全力で動き回れるなんて、わっけぇな。健康第一ってか?」
浅緋「アゲハ先生は、自分から不健康にしてるように見受けられるっす」
揚羽乃「おっと、手厳しいねぇ。
……まあ、こんな学園じゃあ。軍医の立場は不安定なのさ」
浅緋「…アゲハ先生は、前線帰還者だったっすよね」
揚羽乃「まあな。前線帰還つっても軍医は俺以外にも居たからな。なんの勲章も表彰もない」
浅緋「軍医って、やっぱり大変なんすか?」
揚羽乃「まあ、大変だが……
おっ!波月の奴やるなぁ。浅緋、あの動き見てたか」
浅緋「え、なんっすか。どんな動きっすか!?」
揚羽乃「なんだよぉ、見てねぇのか。勿体ない」
浅緋「そんな!アゲハ先生と話してたからっすよ!?」
揚羽乃「おー?俺のせいにするのかぁ?別にいいけどよ」
浅緋「なんすか、それ!拗ねるなんて、オトナげないっす!」
揚羽乃「はん!成人男性も拗ねるときは拗ねるんだよ」
(間)
波月「おら!打ち返してこい、暁冬!」
冴木「余裕ぶる何て、甘く見られたものですねっ!!」
波月M《さっきより、打ち込んでくる力が強い。やっぱ、やる気の暁冬の相手は楽しいな……!》
冴木M《正確な打ち込み。
癖を見抜けれてる中での、間合い。
……甘く見られてなんかない。波月くんはいつだって、本気ですね……》
▼お互いに大きく踏み込み、木刀はぶつかり合う。
波月「オマエの動きは!郷に!居た時からっ!」
冴木「きみ!動きながら喋ると舌、噛みますよ!?」
波月「はんっ!んな、ヘマすっかよ!隙あり!!」
冴木「ふっぐぅぅぅ!!(受け止め)……でりゃぁ!!(跳ね飛ばす)」
▼お互いに昂奮し、視線をギラギラとさせて打ち合う。
観戦席では相変わらず浅緋と揚羽乃が、たわいない会話を続けている。
浅緋「意味わかんないっす!」
揚羽乃「まっ、別にいいさ。気にすんなー。……そういや、あいつらさ。何で防具を着けてないんだ?」
浅緋「あー、本当は真剣でやるって話だったんすけど。オレが止めたんす」
揚羽乃「真剣なぁ…、死ぬ気かァ…?
にしても、よく止められたな。あいつら、やる気の時は周りの言葉なんて聞きやしないだろ」
浅緋「そうっすけど。いくら遊羽さんと冴木リーダーの稽古でも、居合刀は危ないっす!
それで二人の耐久力を競うような稽古には、不向きだって話をしたら、じゃあ防具ナシでってことになって……今っすね〜」
揚羽乃「そうか。……あと持って七分だな……」
浅緋「なんの時間制限っすか」
揚羽乃「いや、独り言さ」
▼相変わらず板の間では駆けて、打ち。薙ぎ払っては飛び退き。
木刀のぶつかり合う音が響く。
外が雨の為、訓練場の窓は閉め切られており。
室内は、モワモワと熱気が充満している。冴木も波月も、お互いに距離をとったときに汗を拭う動作をした。
揚羽乃「そういやぁ、浅緋は高等部からだったよな。いつ、武器のことを学んだ?」
浅緋「うんと……、銃以外の武器に触れたりしたのは入学してからっすね。何で、ここ三ヵ月くらいっす」
揚羽乃「ほほぉ?そんな短期間で学園内での使用率が高い武器を覚えられんのか。……しかも、救護の知識も並行してんだろ?スゴイ記憶力だな」
浅緋「オレ、救護の知識は簡易的な処置くらいしかできないっす。まあ、薬湯づくりはじぃちゃんが教えてくれたから覚えてるだけっすよ。……オレなんて…」
揚羽乃「……俺は知らないぞ薬湯なんて。漢方薬とか見ても、ただの草に見える」
浅緋「!!…ぷふっ…。なんすか、それー」
▼気落ちした浅緋にさり気なく褒める揚羽乃。これが年の功だろうか。
冴木「ちょっと、波月くん!何しようとしてるんです?!」
波月「何って。壁蹴って、斬りつける技を試してみるんだ、よっ!!」
▼助走をつけて、壁へと蹴りのぼる。重力に従って後屈のような体勢で木刀を右へと振りかぶる。
しかし、刃先は空を斬った。
波月「チッ!当たらないか」
冴木「当たり前でしょ!〈実戦〉で刀使っている学徒でも、そんな大技やりませんよ!」
波月「だよな。……あっ!やべっ!!」
冴木「!?は、波月くんっ!!」
▼バク転して、床に着地した波月。
だが、窓閉め切っての稽古で床に垂れていた汗の存在に足を取られる。顔から地面に向かって落ちる。
波月の視界は、とてもゆっくりと流れていく。冴木の呼ぶ声。
冴木は、とっさに両腕を伸ばし、倒れていく波月を受け止めようとした。
(間)
▼ガッターン!!ガラッン!!
盛大な物音をたて、すぐさま室内を静寂が支配した。
木刀が真っ二つに折れた状態で床へと転がり、冴木や波月は仕切りの襖を突き破って倒れ込んでいる。
浅緋「えっ…、何事っすか!?き、聞こえますか!遊羽さん!!冴木リーダーっ!!」
揚羽乃「おうおう。凄いことになってんなぁ。
(通話開始)……もしもし、俺だ。あ?今は、共同使用棟だよ。んだ、サボりじゃねーって。いいから、話し聞けよ。あのな、稽古中に事故発生。あぁ、たぶん怪我人は……」
▼観戦席の手すりから身体を乗り出して、声を張る浅緋。
そんな彼の傍で揚羽乃は、学園支給の端末からどこかに連絡を入れ、状況説明をした。
波月M《…やばい、確実に足首、捻った……》
波月「いってぇ…。つーか、オレは顔から落ちたはず……あ、暁冬っ!おいっ、しっかりしろ!!」
冴木「…っ、うるさいですよ……。耳元で騒がないでくださ…いっつつ……(左から血が滴った)」
波月「オマエ、血でてんじゃねーか!どこ切った!?(冴木の左の前髪に触れる)」
冴木「そっちは!触らないでくださいっ!!」
波月「……!!…オ・マ・エッ…!言う事を聞けよっ!!オレは、救護班員だぞ!! (怒りで冴木の襟元を掴んだ)」
冴木「キミが相手でも、見られたくないんですよ!!」
波月「オマエ!怪我はちゃんと診せる約束だろうが!自分勝手も大概にっ!」
揚羽乃「やめろ、おめぇら。……その辺にしとけ」
▼いつの間にか、稽古場へと下りて来た揚羽乃は、低い声色で制止の言葉を告げた。気だるげな雰囲気があるにも関わらず、どこか底冷えするような眼差しが冴木と波月をとらえる。
ゾクリ…と本能的に恐怖を感じ取った二人は、いがみ合う感情を抑えた。
揚羽乃「それでいい。……浅緋!担架とって来い。波月が捻挫してる。」
浅緋「あ、は、はいっす!(バタバタと移動)
《すごいっす、アゲハ先生。二人のいがみ合いをすぐ止められるなんて……》
……あれが、前線帰還者の風格…!」
▼浅緋はワクワクと湧き上がる感情に、尊敬を抱いて興奮気味に用具室の担架を取りに向かったのだった。
(間)
▼稽古場の襖と木刀を破壊してしまい。
破壊の当人であるものの負傷者のため、管理部から説教を受けずに代理で後輩の浅緋が、稽古場に残った。
そして、ここは特殊治療室。扉越しからでも説教の声が漏れ聞こえている止まらぬ小言を吐き続ける赤軍の軍医/都築が二人を処置していた。
都築「きみたちには、自覚が足りなさすぎる!
学年と立場を進級したでしょ!?新しい肩書に泥でも塗りたいのか!?言い訳があるなら、答えてみなさい!冴木特隊生!波月班長!」
冴木「ぅぐ…、スミマセン……。お返しする言葉もありません……」
波月「すみませんでしたー。……まあ、自覚とか生きてりゃつくだろって感じですー」
都築「はーづーきぃ!そういう事じゃないんだよ!!
(ガシャーンと救急箱を床に叩きつける)」
▼冴木は、都築の怒りに悲鳴を上げて、縮こまる。
波月に関しては、反省の色もなく、デカい態度で年上の都築に歯向かった。ヒョコッ…とベッドメイクをしていた揚羽乃が注意する。
揚羽乃「都築ぃ、次。でけぇ物音立てたら始末書だからなー」
都築「~~~!!(声にならない怒り)
……揚羽乃少佐!アンタもだぞ!?(ブチっ!と何かが切れる。)」
揚羽乃「おい。俺はもう少佐なんかじゃ……うおっと…」
都築「(グンッ!と揚羽乃の襟首を掴む)
……アンタが一言いえば、防具を着けたはずだ!
目上の。しかも教員であり、監督してたアンタが学徒を正しく指導しなくて、どうすんだよ!」
揚羽乃「あ〜……だとよぉ。おめぇら、俺に注意されてたら防具着けてたか?」
▼揚羽乃に問いかけられ、冴木と波月は顔を見合わせる。
そして、答えは一つだ。
冴木「着けませんね」
波月「着けない」
揚羽乃「…だとよ。
実戦……いや、学生戦争が始まれば防具なんてのはない。
己を護れるのは己の技術だけさ。…都築。前線帰還した、おめぇも知ってるだろ?」
都築「(襟首から手を離す)…わからない……。
怪我なんて痛いし、傷痕だって酷ければ残る……」
揚羽乃「(ポンッと都築の頭に手を置く、ぐりぐりと撫でる)」
都築「…なんですか。背が縮むんで、やめてくれます?」
揚羽乃「いやぁ……。人思いな部下が居ると楽できるなぁと」
▼不機嫌な都築に対して、揚羽乃はマイペースを貫いてきた。
学徒の二人がその状況に笑いだす。
冴木「くふふっ…、揚羽乃先生。本当に揺らぎませんね」
波月「(呆れたように)……ほんと。つくづく、アゲハ節だな」
都築「(フルフルと震えながら)
(顔を上げて)……真面目に話を聞けよ、おらぁぁぁぁ!!」
揚羽乃「うおっ、と。やべぇ、ガチ怒だわ」
都築「待てゴラァ!アンタにはお灸据えてやるってんだ!!」
▼逃走する揚羽乃を鬼の形相で追いかけていく都築。ドタンバッタン…と特殊治療室から出て行った。
波月「…たくっ、騒がしい人たちだな」
冴木「本当。元気な先生たちですね」
▼溜め息と笑い声。夕暮れ時の赤軍/特殊治療室は今日も騒がしくも平和だった。
(間)
▼さて、追いかけっこをしていた軍医たちは……
都築「(息を切らしながら)…っ!み、つけた!!」
揚羽乃「おう。遅かったなぁ(非常階段の陰、地面に座り込んでいる」
都築「私が遅いんじゃない!アンタが大人げなく本気で逃げるからだろ!」
揚羽乃「大人げないんじゃなくて、本能に従ったまでよ」
▼シュボッ…と煙草に火をつける揚羽乃。しかし、都築が奪って携帯灰皿で火を消した。
揚羽乃「なぁに。まだ怒ってんのー?」
都築「えぇ、そうですね。どっかの元・少佐殿のせいです」
揚羽乃「へーへー。……俺が悪かったよ~」
都築「…アンタな!前線の時代から思ってたけど、誠実さが!!」
揚羽乃「ちゃんと反省してるよ」
都築「(ゾワッと鳥肌がたった。)……そ、そうみたいですね…」
▼揚羽乃は、愛用のジッポライターを曇り空にかざして、言葉を投げかけた。
揚羽乃「都築。あいつらはちゃんと見守ってやろうな」
都築「……言われなくても。私たちの、恩人……波月大佐と関わりのある学徒ですから」
揚羽乃「あぁ。あいつらの個性は殺しちゃいけねぇ。
俺たちのやれることで、サポートしていこうや。ちゃんと卒業までさ」
都築「なんか、揚羽乃さんの殊勝な態度って不気味です」
揚羽乃「おい。そこは感心とか褒めるところだろー?」
都築「褒めませんよ」
揚羽乃「ははっ…きっぱり言うなぁ」
都築「当たり前です。調子づかれてもウザいので。
……では、さきに戻ります。冴木くんと、波月くんを置いてきてしまったので」
揚羽乃「おう。あとでな」
▼足音が遠のいていくのを聴きながら、揚羽乃は新しく煙草に火をつける。
揚羽乃「さーて、どんな一年間になんのかねぇ……」
▼吸うでもなく、咥えるでもなく。ただ煙草を指先で挟んだ。
ほろ苦い煙草の香りは風で舞い上がり、その香りはどこかへと漂っていった。
赤軍編・第一話⇒騒がしい奴ら。 おしまい。
最終 更新日 2021年3月23日(火)
読んでくださった方、演じてくださった方に感謝です。
どうも!無計画実行委員会・委員長(作者)の瀧月です('ω')ノ
赤軍編、始まりました。
今回の主役は軍医の揚羽乃センセイですね。(ダントツでセリフ数が多い←)
彼の性格上、病みっぽいシーンはありませんが。それなりに死線を生き抜いた過去があります。
いつか、書けたらなぁ…(またそれか!)
裏話です。
台本確認の為、試しで演じて頂いた方にはお話ししたんですけど。
この作品というか企画台本は時系列などめちゃくちゃです。
話ごとにキャラの学年が変わります。(変わらないこともありますけど…。)
作者側で基本設定がもちろんありまして。それを元に書きたい話を書いています。
なので、気分で学年や年齢が変わります。もしかしたら、突然の過去編が来るかもしれないですね。
その時は、台本事に楽しんで頂ければ幸いです。
ではでは、今回もこのへんで!またいずれ~。
後書き 2019/09/27