SSSおにぎり
会社の昼休憩のことだった。WEB小説を読むことを愛する二人の男が、ご飯を食べながら話していた。
「最近SSSランクって増えたよなー」
「そうそう、一時はランキングにそればっかだったときもあるもんな。俺は読むのが専門だけど、これなら俺でも人気の話が書けるんじゃねって思ったよ」
「確かに。異世界転生、悪役令嬢、おっさんときて、SSSランクだ」
「異世界転生は分かるよ? 俺だって勇者になって異世界を思い切り冒険してみたいもん」
「悪役令嬢は、王子様とお姫様が出てくるファンタジーストーリーが好きなら読むよなー」
「おっさんはまさに俺たち社会人のためにあるようなジャンルだし」
「たぶん、スレイヤーズとかロードス島とかにハマった、俺たちみたいなファンタジー好きが多いんだよ」
「確かに! 最強って響き、いいよなあ。それが集約されたのがSSSランクなんだろうな」
「そうそう。夢の世界くらい世界最強になってみたいってのがあるんだよ」
話しながら、二人は昼ご飯を食べ終えた。そしてふと壁に貼ってある広告を目にした。
そこにはこう書かれていた。
「SSSおにぎり、あります」
目を合わせた二人。そのうち一人が、恐る恐る食堂のおばちゃんに聞いてみた。
「おばちゃーん。このSSSおにぎりっていうのは?」
「ああ、それね」
おばちゃんは快活な笑顔で答えた。
「スーパー・酸っぱい・しょっぱいおにぎり。つまりは梅干し入りってことだね」




