信愛の澪
先日は失礼をいたしました。
頼みをお断りしましたのはあなたを信じているからですわ。あなたが遠慮して本来の力を出せないのは本意ではありません。卒業を前に不安に包まれるのもわかりますが、これまで発揮できなかった実力をふるってほしいのです。そのためあのように申し上げてしまいましたの。
ですが言葉少なであったばかりに、信頼ではなく放任とも取れる態度をとってしまい、あなたを深く傷つけてしまいました。思慮が至らず恥じ入るばかりです。むろんわたくしにとりましても、あなたとの関係はとても大切なものです。
休みが明けましたら、これからについて語り合いましょう。そして未来では、きっと二人で輝きましょうね。