表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

まだまだ続くよキャラメイキング。ポロリも有るよ?

「じゃあ他の種族にする?」


その問いかけに私は…。


「このままで…」


まだ種族ジョブの情報すら見てません。

ここで他の種族にするのは逃げになります。

初期ジョブの情報を見てからでも遅くない筈です。

種族を仮選択して初期ジョブの解説文を見てみましょう。


ジョブ・見習い戦士


・ジョブ取得条件

初期選択、若しくは近接戦闘スキルを一つ以上取得。


・ジョブの特徴

近接戦闘スキルを取得しやすくなる。

HP・攻撃力・防御力・近接戦闘スキルの成長に僅かながら上昇補正が掛かる。

近接戦闘の訓練や実戦等を行う事で成長する。



ジョブ・性戦士


・ジョブ取得条件

種族に『触手人』を選ぶ、若しくはゲームの内外問わず合法の範囲内で|(性的に)自らよりも強い者を|(性的な意味で)下す事で取得。


・ジョブの特徴

性技系スキルの取得が極めて容易になる。

周囲の性癖|(通常・隠し・特殊問わず)を把握出来る。

相手の隠し性癖や敏感な場所等が直感的に分かる。

自らの感度を訓練次第で自在に操れる。

隠しパラメータの精力系パラメータと性技系スキルの成長に極大の上昇補正が掛かる。

様々な性的経験を糧に成長する。

但し、童貞、及び、処女の場合はこれらの経験値が有効化されずジョブLvの表記はLv0となる。





「…触手人の見習い戦士一択で」

「カナちゃん、そこはネタ的に性戦士を選ぶ所だよ!?」


ネタ的にはそうでしょうとも。

ですがどうしようもない問題が有ります。


「無茶言わないで下さい!

流石に周囲に処女か否かを喧伝するのは嫌ですよ!」


そう、童貞や処女の場合、経験値が有効化されず性戦士Lv0と表記されるという事は童貞や処女である事を周囲に示す事になりますし、それに…


「キャラメイク終わったら皆と臨時パーティ組むんですよ?

そんな羞恥プレイは断固お断りです…」


それにLv上げの為だけに男の人とそういう事をするのは私の場合違うと思います。

「それに出来れば初めては好きになった人としたいです」


「ケッ!

カナちゃんだったらそういう乙女な妄想(ドリーム)言うと思ったよ、この処女廚め!」


私の言葉にtokoro10が吐き捨てるように返す。

この場合でも処女廚と言うんでしょうか?

種族と初期ジョブも決まったので次は外見設定ですね。

身長・体型は現実準拠で…って良く見ると外見を触手寄りに出来るようですね。

試しに外見を触手系の中から私のイメージに近いシンプルな物にしてみます。

色は白をベースに淡い青緑をうっすら入れてみます。

手はヒゲっぽい感じにして…

うん、大分イメージに近づきましたね。


「カナちゃん、それキモい」


う、出来たそばからツッコミが入るのはキツイですね。…まずは動いてみましょう。

って、アレ?


「コレ、うまく動けない」


足を上げようとしたり一歩前に踏み出そうとする度に倒れそうになります。

歩幅等を調節した結果、剣道の含み足の要領で歩ける事が分かりました。

試行錯誤してみましたが結局あまり動けないので外見を現実準拠に戻します。


外見を戻したらラ○オ体操の動きを覚えてる範囲内でやってみます。

うん、問題なさそうですね。

次は体に変調が出ない範囲内を探るべく色々遊んでみます。


顎を割れ顎にしてみます。

お?

音の聞こえかたがちょっと違う?

更にケツ顎にして顔を少し馬顔にしてみます。


おお!?

今度は声がしゃがれた感じの男声になって来ました。


…隣でtokoro10が『テノールならネタが…』等と戯言をほざいてる間に元に戻して次を試してみましょう。


頭型を逆さテトラポット型にしてみます。

バランスが上手く取れなくてよた付いてる所でtokoro10が振り向き…


「私じゃ美少年役は役者不足って、カナちゃんの頭がおかしくなった〜!?」


…間違ってるけど、間違ってないだけになんとも言えませんでしたよorz.


その後も腕や足を増やしてみたりしてみましたが元の形から離れるほど動かしにくい事が分かりました。全体を戻したら次は髪型を変えてみます。


…モヒカン。

…スキンヘッド。

…アフロ。

…シニョン。

…リーゼント。

…ドリル・リーゼント。

…弁髪。

…ツイン・ドリル。


現実だと毛量が足りなくて出来ない髪型も結構出来ますね。


髪型をストレートのセミロングに戻したら次は髪色です。

赤や金、緑がかった灰色等、色々試して最終的には少し緑が入った銀色にしてみます。

瞳の色も何色か試してみます。

赤…、ちょっと派手ですね。

青…、ちょっと冷たい感じがします。

黄…、これは少し明るすぎる感じがします。

緑…、髪色と被りますね。

銀…、これも同じく。

紫やピンクは昔のアニメやゲームのヒロインに良く使われてたイメージが有るのでパスで。

ここまでの感じ、暖色系だと髪色と反発するから寒色系でしょうか?


白…、ってこれじゃ白目むいてる人ですね。

紺…、ちょっと重たいかな?

水色…、うん、これが良いかな?

最終的に体型と髪型は現実準拠で、髪色は少し緑が入った銀色、瞳の色は水色で決定しました。

ではそろそろステータスチェックと参りましょう。



……


………


全体的にステータスが高いですね。

どのステータスも人間の1.5倍になってます。

…普通なら喜ぶ所ですが少し嫌な予感がします。

予感に従って更にステータス画面をスクロールさせると…


種族スキル

・鈍足

このスキルを持つ者は移動時に大幅なマイナス補正を受ける。


案の定デメリットスキルが付いてましたか。

どのくらいマイナス補正が入るか試してみましょう。

まずは足踏みから。

何か違和感は有りますが問題は無さそうですね。

続いて歩いてみましょう。

問題無く歩けます。

足踏みの時の違和感はなんだったのでしょうか?

判断材料が足りないので次に移りましょう。

早足にしたとたん転びそうになりました。

ふむ、これは…。

その後、止まっては早足で歩く流れを数回繰り返します。

歩調を上げる程、バランスが不安定になります。転ぶ事、数回を経てそこまで理解したので最後の挑戦にいってみます。

その場でクラウチングスタートの姿勢を取ります。

足に力を込め走り出し…!


何故か足は地を咬む事無く舐めて行きます。

地を咬まない以上、足は空を切る訳で…、

私はその場で見事に転びました。


「カナちゃん、大昔のアニメのオープニングみたい見事な転びかただったよ〜?」


私もそう思います。

これで確かめたい事は確かめたので早速ゲームにログイ…


「ちょ〜っと待った〜!?」


…ンしようとしたら止められました。

流石にちょっとムッとします。


「なんで止めるの?」


つい苛立ちから咎める口調になりました。


「カナちゃん…!」


tokoro10の真面目な顔を久方ぶりに見ました。


「…何ですか?」


普段はふざけて人をおちょくる事しかしないあのtokoro10の真面目な顔に思わずたじろいでしまいます。


「装備品は装備しないと意味ないよ?」


「…はい?」


『装備品は装備しないと意味が無い』


これはRPGの歴史が生み出したネタ台詞です。


昔のRPGは装備品を買うとお店の店員さんが装備を替えてくれる上に古い装備を下取りしてくれるサービスが有ったのですが、ゲームシステムの変化により装備品の使い回しが出来るようになってからはプレイヤー主動で装備品を替える必要性が生まれました。

この変化をプレイヤーに知らせる為に生み出された台詞がこの台詞な訳です。

翻ってその台詞の意味する処は…


「きゃあああああああああああ!!」


おもいっきり素っ裸じゃないですか!?

服!

服は無いんですか!?


「いやぁ、カナちゃん何時気付くかなって思ってたんだよ?

私の腰簑姿に突っ込んだ時点で気付くかなって思ったんだよ?」


「何で言ってくれなかったんですか!?」


両手で隠せる所は隠しましたけど服は何処!?


「腰簑姿で婉曲的に表現すれば分かるかな?って」


「分かる訳無いじゃないですか!?

もっと早い段階でストレートに言って下さいよ!!」


恥ずかしさで顔から火が出そうです!


「じゃあ早速一つ良い?」


「何!?」


「服着たら?」



……


………


「…服、何処…?」


普段よりも声が数段低くなってます。


「…多分インベントリとかアイテムボックスの中じゃないかな?」


インベントリから無地のスポーツブラとショーツを取り出して身に付ける。


「…カナちゃん、何で笑ってるのかな?」


「…人って不思議ですね」


服を着ながら言う。


「…頭の中はすっごく怒ってるのに何故か笑えてくるんですよ?」


tokoro10が少しずつ後退る。


「貴女の頭をおもいっきり握りしめて輪切りにしたら少しはすっきりしますかね?」


後退るtokoro10の頭を鷲掴みにする。


「えっと、優しくしてね?」


今日はtokoro10の絶叫記録が更新されそうですね。

誤字脱字等が有りましたらお教え下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ