このゲームはサービスを終了しました。
9話まで書けたので投稿。
「閉鎖まであと30分ちょっとか…」
時計の時刻は23:27
上位陣は既にラストアタックの半ば。
最下位クラスの私なら閉鎖までにあと2〜3ゲームはアタック出来るかな?
鳴り響くカウントダウン。
キャノピーに浮かぶ『ready』の文字。
操縦竿を握る手に余計な気負いは無し。
『3』
ドッキング・ベイの変形音。
『2』
エンジンのアイドリング音と心音が少しずつ重なる。
『1』
支持架の外れる音。
『Go!!』
アクセルを踏み込む。
バーニアから噴き上げる炎が艇を加速させる。
第一目標までの距離が減っていく。
ターゲットまでの距離が75%を切った所で拡大モニターにターゲットが映し出される。
ターゲットの姿は複数箇所が欠けた球体。
欠けた形、自転・相対速度を素早く計算して対応するブロック弾を選択・射出する。
打ち出されたブロック弾が次々と欠損箇所に命中する。
欠損箇所が無くなり、真球が完成すると球体は消滅する。
「よし、第一目標ノーミスクリア!」
少女にとっては改心の結果だが…。
『第一目標クリアタイム1分35秒2337位』
「へ、マジで!?」
レーダーに第二目標が投影、操縦竿を操り最小ロスで回頭させフルスロットル。
拡大モニターに再投影されるまでの間に再度順位を確認する。
『第一目標クリアタイム順位2337/2400』
拡大モニターに欠損直方体が映る。
球体と違い自転しない為、欠損形状確認、弾種選択、射出、弾種変更、射出を素早く繰り返す。
直方体が完成、消滅を確認してスコアに耳を向ければ…
『第二目標クリアタイム48秒2337位』
「トップはどんなタイム出してんのよ!?」
『一位
第一目標5秒
第二目標1秒
80名』
「ええい、廃神共め!」
『第三目標クリアタイム32秒2337位』
閉鎖までサーチ&デストロイで次々と消すも順位は殆ど上がらなかった。
「…トップは遠すぎるよ。」
『自己ベスト第一五目標クリア9分7秒|(new)』
━━━━━━━━━━
【VR】アバヨ、コンチクショウ!【シューティングパズル】
本文.運営
このスレは本日閉鎖したVRシューティングパズルゲームのプレイヤー同士で語り合うスレです。
公序良俗に反する書き込みは自動対応で削除若しくは伏せさせて頂きますのでご了承下さい。
このスレは990で自動更新します。
1.ニョロ蔵
乙。
2.辺之辺の茂兵衛寺
乙。
3.磯蝮
乙。
〜〜
401.通りすがりのMK.IV
乙の書き込みだけで1スレ埋まりやがった(笑)
402.レディガンダ
私としては最終日に最盛期の1/3も集まった事が驚き。
403.地平線を目指す触手
最後まで最下位争いだった…。
トップのスコアが遠すぎるよorz.
404.肉体言語系魔法
鍛練あるのみである!
因みに中間ランク。
405.ケツアゴ系美少女
チート?
下位ランクだ。
406.Knight Stand
聞いた話だと努力の賜物だとさ。
俺には無理だ。
中間よりチョイ下。
407.ケツアゴ系美少女
すまんかった。
その話kwsk
408.Knight Stand
まずランダム要素は
・初期配置
・発進方向
確定要素は
・欠損ブロックの配置
・欠損ブロックの回転方向
・欠損ブロックの進行速度
・恒星の配置
だな。
409.レディガンダ
ああなるほど。
太陽との位置から初期配置を割り出すのね。
410.Knight Stand
うんにゃ、太陽だけじゃなく視界内の恒星全部。
411.レディガンダ
(゜Д゜)
412.ケツアゴ系美少女
(゜Д゜)
413.地平線を目指す触手
(゜Д゜)
414.Knight Stand
んで恒星の配置からブロック配置10万パターンの内のどれかが分かる。
ここまでを3〜5秒で済ませて後は場所と形の分かってるブロックに撃ち込みながら位置と角度の微調整をするだけの単純作業だそうだ。
412.ケツアゴ系美少女
出来るか、ンなモン!
413.鋼の妖精
案外簡単。
414.Knight Stand
そりゃアンタみたいなトッププレイヤーだけだ
415.肉体言語系魔法
まさに鍛練の賜物であるな!
416.レディガンダ
アラ、もうこんな時間?
落ちる前に訊きたいけど皆はどんなVRに行く?
私はシューティングの予定よ?
417.肉体言語系魔法
地球侵略であるな。
拙者はVR将棋を打つのである。
418.レディガンダ
違うわよ!?
第二次大戦物よ、ハイスコアエンディングが戦犯処刑の奴。
419.鋼の妖精
鬱ゲー乙。
格闘パズルとレーシングパズルの予定。
420.ケツアゴ系美少女
そんなマニアックなジャンルまで有るのか…。受験で忙しくなるからパス。
421.鋼の妖精
近々出る。
それまで爆発物処理のレトロゲー。
422.地平線を目指す触手
(この書き込みは削除されました)ですか?
423.ケツアゴ系美少女
(この書き込みは削除されました)か(この書き込みは削除されました)じゃね?
424.鋼の妖精
新作まで主人公さん沢山南無する。
425.レディガンダ
マニアックね。
お休み〜。
426.地平線を目指す触手
私は未定ですね。
そろそろ落ちます。
お休みなさい。
━━━━━━━━━━
VRメットを外し棚にしまう。
日付は日曜のAM0:48。
明日の朝は思いっきりだらけよう。
〜
今何故か花畑に居ます。
明晰夢という奴ですね。
風鳴りを子守唄に横になる。花の香りはしないけど、陽射しは暖かく心地好い陽気に包まれる。
このまま夢の中で更に寝るのも良いかもしれない。
そんな風に思ってると一匹の猫が近寄ってきた。
「…すっごく、大きいです…」
かなり大きい、中型犬と大型犬の中間サイズの牝猫ですね。
大猫が体重をかけずにじゃれついてくる。
しばらくじゃれ合うと暑くなってきた。
そして猫が譫言を呟く。
「姉様〜。初めてだから優し…」
思わず猫の頭を鷲掴んだ次の瞬間、目が覚めた。
「…何をしてるの?」
鷲掴んだのは幼なじみの頭だった。
「お姉様を起こそうと思って」
もう朝でしたか。
ですが…
「何故、布団の中に?」
何故か彼女は私の布団に同巾していた。
「布団を剥がそうとしたら抱きつかれて…」
なら私が悪いですね。
…ですが。
「何故、私の胸と股間に手を伸ばしてるの?」
「もちろん、朝の処理のお手…!」
「いらんわ!」
思いっきり彼女の頭を握り締めた。
〜〜
その後、着替えを手伝おうとする彼女|(もう痴女と書いて良いですか?まだダメ?そうですか)を部屋から追い出し、家着に着替える。
布団は朝食後に干すので畳んで角に寄せる。
居間に行くと両親と何故か幼なじみが食卓を共にしていた。
「…おはようございます」
「お姉様、おはようございます!」
「「おはよう」」
今朝の朝食は昨日残ったご飯に焼き魚、大根菜の味噌汁と浅漬けね。
それは良いとして…
「何故、貴女が此処で朝食を食べてるの?」
思いっきりジト目になる。
「あら、友達を邪険にしては駄目よ?」
母にたしなめられてしまった。
「実はお姉様に頼みたい事が有りまして…」
この娘は私にやたらと迫ってのよね…
それさえ無ければ良い娘なのですが…
「…朝食を食べてからでも良いですか?」
「どうぞどうぞ」
「頂きます」
今日のフリカケは七味にしますか。
〜〜
「『一緒にVRをやって欲しい』ですか?」
食器を片付けた後にそう切り出してきた。
「はい。
実はお姉様の御両親と一緒にVRのβテスターをしてました」
思わず両親を見ると
「最初はお前を誘ったんだがな…」
「シューティングパズルにハマってるから無理って断られたのよね」
そういえばそんな事も有りましたね。
ちょっと罪悪感が…
「そんな訳で昔から家族ぐるみで付き合いのある私が誘われたんですよ」
「そこから今回の話にどう繋がるの?」
「βテスター3名から招待受けるとソフトの初期購入費用が無料になるんだ」
「こう言っては何ですが、調度お姉様のやってたVRはタイミング良く?悪く?閉鎖となってしまいました」
「せっかくだから皆で楽しみましょうよ」
なるほど納得です。
「分かりました。
宜しくお願いします」
こうして私は新たなVR『Another Horizon Online』をプレイする事に成りました。