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「こんな場所にあるとはな.... 状況が状況じゃなきゃと友達と一緒に来ていたんだがなぁ」
愚痴をこぼしながらも入念にクリアリングを行いつつ、迅速に入って行く。
それはまるで訓練された特殊部隊の如く、徹底的な無駄のない動きで移動していた。
自分という存在はまるでいないかの用に、振る舞う事で精神的なリスクというのを背負わない。
「大丈夫だ... 大丈夫 何時もと同じだ また明日 家に帰れる」
自己暗示
これは一種の処世術みたいな物で、戦場では常に死の可能性がある事から兵士はパニックを起こしやすく、不安を抱き、感情的になりやすい。
故に声に出して自分を騙す事で自分を落ち着かせる事が出来て、目の前の事に集中する事が出来る
人間ってのはストレスに弱い、
少し嫌な気持ちになるだけであっという間にまともさを失ってしまう。
戦場では常に兵士は否応無く、強烈な物事が起こり得る。
非日常の殺し合いの毎日は日に日に精神を擦り減らし、士気の低下と、過度のストレスを抱え込み 重度のものとなるとPTSDを抱え込むものも出てくる
極限の状況下ではどんな事も起こり得る 地雷やブービートラップ、爆撃、狙撃、あらゆる状況が目の前で起きる。 その全てを理解、判断しなければ生き残る事なんては出来ない 戦争はいつだって人を苦しめる 果てのない闘争に残るものはただ行き場のない虚しさだけ