流星の鍵
えっと。
中学のクラスメイト(小説仲間)から頂いたお題を書いてみました。
ご都合主義ととらえられるかもしれません
「ありがとうございましたー」
やる気の感じられないアルバイト店員の声を聞きながら
私は白い小さな袋を片手にコンビニを後にする。
24時を回っても人通りの多い山手線の駅の周辺に
住んでる私は一人街中を悠々と歩いていた。
大学の講義の疲れもあり早く寝たいのに
どうしても塩大福が食べたくなった。
それだけの理由でわざわざコンビニに買いに行った。
不意に立ち止まり空を見上げる。
都心のど真ん中空には数えられる程度の星しか見えない。
しばらくの間眺めているとコツンと何かが頭に当たる。
「ん?」
周りを見渡すが特に変わったものはない。
「まぁ、いっか」
特に気にもせず家に帰ろうとする。
一歩踏み出した靴先にコツンと何かがあたる。
視線を足元に下げるとそこには何か細長い小さな物体が落ちていた
それは上の部分が星形にくりぬかれた鍵だった。
普段なら見む気もしないのに何故か拾っていた。
「なんでこんなものが?」
しかし考えるより先に
パーカーのポケットにしまいそのまま家に帰った
ジリリリリリリリリリ......
どこか懐かしい目覚まし時計の音で目が覚めた。
寝ぼけ眼で辺りを見渡すと物が散らかってる自分の部屋だった。
昨日・・・は・・・。
コンビニから帰って塩大福も食べずに寝ちゃったのか・・。
布団からのろのろ出て朝ごはんを食べて身支度をする。
カチャン
昨日着ていたパーカーをハンガーにかけたら
ポケットから昨日拾った鍵が落ちてきた。
「本当になんだろこれ・・・」
何の変哲もないただの鍵だった。
「あ、ヤバ!!」
急がないと電車に乗り損ねて遅刻する。
その鍵を教科書類が入ったバックに放り込む。
慌てて家を出て駅に向かう。
それから特に何も起こる気配はなく
鍵を拾って三日後の休日の昼下がりのことだった。
ピンポーン
「宅急便でーす」
「はーい」
普段宅配便なんて無いのにと思いつつ玄関の扉を開ける
「お届け物です」
「重っ!!」
「ハンコお願いします」
差し出された紙にハンコを押し宅配のおじさんはそれを
確認すると「ありがとうございました」と言って去っていく
「なにこれ・・・」
届いた段ボールの箱を開けると最新の薄型テレビだった。
「なんでこんなのが・・・?」
ダンボールの下の方に一枚の紙入っていた。
「えー。何々・・・?当選おめでとうございます・・・?」
え・・と・・・何?
こないだ送った懸賞が当たったと言うこと!?
「ヒャッハーーーーーーーーーー!!」
子供の様に万歳して部屋の中を走り回った。
テレビが当たってから良いことは続いた。
たまたま買い物に行ったショッピングモールの
福引で一等の温泉旅行チケットが当たる。
たまたま買ったアイスで当たりが出る。
友達と行った遊園地で来場5000万人目で
年間パスポートをもらえたり様々な待遇をしてもらえた。
気まぐれに買った宝くじが当たる等々・・・
自分でも運が良すぎて少し怖くなった。
そんな良いことが起こった時には
必ず手元にはあの星型にくり抜かれた鍵があった。
ある日流れ星の様に落ちてきた鍵が
幸運を呼び寄せていたのだろう
ただ幸運と言うものは長くは続かなかった・・・。
鍵が私の元に降ってきてから半年ぐらいたったころ
その鍵が忽然と姿を消していた
どんなに探しても見つかることは無かった。
多分だけどまた新しい人の元に流れて行ったのだろう。
流れ星の様に空を流れて・・・
・・・起承転結と言うものが無くただつらつらと書いた文ですねww
良いですねー。
こんなことがあったら。
人より三倍ぐらい不幸な私の元に流れてきてほしいです
感想&アドバイス お待ちしてます。