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「おい、今日の議会、会長不在ってマジか?」

「は? 聞いてないよ、そんな話。てか、五柳君いなかったら、話進まないでしょ」

「確かに。今までだって、風邪でフラフラの癖に椅子に座ってたもんね。インフルエンザっていったときは、ちょっと引いたけど……」

「てかさ、執行部って定員七名の癖、実質四人運営でしょ? あんなギリギリ運営で大丈夫なの?」

「え、でも、今日は五柳クン、朝早くに、学校早退したらしいよぉ?」

「マジかよ。会長ぉ~~! えー、マジどうすんの? 副会長は絶対来ないし」

「ていうか、副会長って、誰? みたいな」

「ほんとヤベえじゃん。季節的に、夏休みとかのことも視野に入れた重要会議なのにさぁ!」

「書記の上守さんは、こんな時でもクールで余裕そうだし」

「ていうか、あれは最早天才過ぎて、俺らとは次元違うだろ。全く理解不可能」

「って考えると、五柳はあんなんでよくやってられるよな。病弱、ヘロヘロ会長」

「敷島と小藤はサボリらしいからないとして……実際、上守が学校牛耳ってたりして」

「上守って、学生裏社会で情報屋やってるって噂あるぐらいだしな」

「……それなら、五柳さんも関係者だって噂はどこかで聞きましたけど」

「マジ?」

「他校のヤツが話してたんスけど、『桜里のトップって相当ヤバい奴で、超マッチョのイケメンでドSで、女の子をナンパしまくってる不良なんだとよ』らしいっス」

「……プッ」

「ですよね。かけ離れていて笑っちゃいますよね」

「アハハハハ! 五柳! 傑作じゃん!」

「ん……?」

「ああ、いや、ごめんごめん。いやぁ、彼奴やらかしたな」

「……どなた……って、キャァアアアアアアアアアアアアッ!」

「ウソ、秀野先輩!?」

「狼! お前、なんでここに……!」

「いや、俺も一応高校生じゃん? 学校きて何が悪いの? それより皆、騒がしいね」

「す、すみません……」

(お前のせいだろ、秀野……!)

「はいはーい! 先輩! なんでいるんですか!?」

「おお、小藤ちゃん。今日は寝てないんだ。ふーん。いや、静ちゃんに『ヨロピク☆』って頼まれちゃって。仕事そっちのけて来たよ。マネージャーに文句言われるかもしれないけど。えらいだろ? ……静夜は、――だからね」

「んじゃ、俺が副会長として、今日の議会中心でやってくから。因みに、ほんとは議長って俺の役目だから。ヨロシク」

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