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7:協力

お気に入りに入れてくださる方が増えている…

ありがたや。ありがたや。

7


「このシェリル国には滅んでもらう」

「ちょ、ちょっとまってください!?」


 リュートの言葉にエリスは声を荒げて立ち上がる。

 視線は驚愕に満ちている。まるで、いや実際信じられないものをみた、というように。


「この国を滅ぼすって…本気ですか!?貴方はこの国の王様なんですよ!?」

「女神によって召喚されていればな。俺を召喚した神は違う。召喚されたら英明王というのならそれは確かかもしれないが…別だよ。

 この国のありようは間違っている。他国からはぶられ、国交さえカケラしか存在しない。商会レベルの交易すらないんじゃないのか?

 腐りすぎているこのシェリルっていう大樹を根底から作り直す。

 有能な、国を支えていた男をほおり出す時点で間違っている気がするんだがなあ…」


 リュートの言葉に、リーシャは問いかけを行う。


「貴方は何を知っているのですか?」

「なにも?…知っていたとしても、味方になるかどうか分からないやつら相手に自分の切り札といえるカードを切るとでも?」


 リュートはリーシャのほうに視線を向ける。

 その交差する視線はにらみ合いであり、強いものだ。


「何かを知りたければ、この国の創世神話を紐解いてみるといい。俺が一体誰に召喚されたのか。

 それがわかればおのずと答えがわかってくるさ。

 俺はそいつに、今まで女神が押し付けていたものではないものを与えられたんだ」

「どういうことです?おしつけた、とは」


 リュートは腕組みして彼女の、エリスのほうを見る。

「英明王の特徴を言ってみな」

「美貌…知力、魔力、武力…優しき自愛に満ちた名君…」

「言い換えようか。

 女が好むような顔。

 女の盾になるための魔力と知力…つまりは武力。これは戦士としての力だな。将帥としての能力といっても良い。

 女のいうことを聞く優しい性格。つまりは自分の言うことを聞いてくれる、思い通りにしてくれる性格だな。

 そういうものを押し付けられるんだ…

 歴代の英明王というのも生贄だ。今までの女王の旦那といっしょで」

「むしろ何でそんなことに?」

「さあ?そんな話を向こうから聞いただけだから。まあ…初代か何代目かわからないが。

 女王がよっぽどアレだったということしか考えられないなあ…

 まあ召喚された段階では二流もいいとこだったけどなー。戦闘能力。おまけでつけてくれた程度じゃあどうもな」


 そんな会話を二人としながら、リュートは一つ問いかける。


「で、だ。俺は君らの望みどおり王都にはいく。

 だがな?君らの望む通りにはいかない。俺は王都に攻め上がる。君らはどうする?

 俺はこの国現状を変えたいと思う。君ら二人の協力は正直にいえば心強い」

「この国の近衛第一部隊。ぶっちゃけ親衛隊の隊長なんですが!?」

「この国の神官家、その次期当主なんですけど!?」


「だからどおした。そんだけえらいんだったらこの国をぶったたきなおすのに丁度いいだろうが」


 二人の反論にリュートは一刀の元に断じる。


「近衛の隊長だったからどうした?神官家の次期党首だからどうした!?

 俺らがどうにかしなきゃならんのはこの国だ。どうにかするために、何とかするために。

 俺は悪名を背負ってもかまわない。ただ、ここの仲間は面白やつだった、いいやつだった。

 そんなやつらが虐げられてるのが気に食わない、正当な理由があればともかく、正当な理由も為しに、男だからという理由で差別を受けているのが気に食わない」


              「協力してもらえないだろうか」


 二人に対し、リュートはそう告げた。

 語っていた最中握っていた拳は白かった。そして二人は頷きあう


「地獄を見せることになるかもしれないが…よろしく頼む」

「「はい、よろしくお願いします。わが主」」

二人帰順ー

ヒロインにすべきかどーしようか、

描写におかしいところはあるとは思うんだけどなーと。


ヒロインを用意するつもりはあんまりないんだよなあ…

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