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6:地図

地形解説パート

戦からの改題。内容との不一致につき

6

 

「あの二人、おそらくお前さんへの貢物をかねておるな」


 激しく吹いたリュートはゲフゲフやりながら胸をどんどん叩いている。


「まあ立場上正室にはなれんだろうが、側室、まあお手つきになればというレベルだろうのお。

 まあ見目麗しく体つきも男が好むようなかんじでははあることだしそういうことを考えても?」

「考えるかエロジジイ」

「ほうそれはもったい「<<沈黙>>」


 さらに突っ込もうとしたライルを魔法的に黙らせふう、とリュートは息を吐く。

 どうしたもんやら。という感じに。


「じゃあデュークは明日出てくれ。西の村が暴走しないうちに。ライルは監視だ」

「応」「りょーかい」


 二人が外にでていく。

 今度はフォードのほうにリュートは視線を向け


「で、爺のところは?」

「ふむ。森から出たがるやつらではないが協力はすると言ってはきておるな。

 エルフはやはり外見の美しいとされる者たちが多いからのお…エルフ狩りもすくなくない」

「逆上したエルフによって森に入った人間が…とかいう話もないわけじゃあないらしいしなあ…」

「まあ良かろうて。では私は先に寝るぞ」


 ふう、といきをはいて先に奥に消えるフォード。

 しかしリュートは寝床に向かう様子はない。


「<<灯火>>」


 棚においてある近隣の地図。

 それをテーブルの上に広げて考え始める。

 馬で5日程度のところまで描いてあるものだが…


「このようなものまであるのですか」

「この辺の地形、地理を知っておくのは戦略的にも…って何故お前らがいる!?」


 聞こえてきた問いかけにリュートは普通に返していた。

 しかし、見上げたその姿に思わず突っ込んで。


「英明王…いえ、リュート様でしたね。少しお話させていただきたいと」


 エリスはそう言って昼間と同じように席に着く。同じようにリーシャも。


「地図…ですか」

「そ。一般人は持っていないのか?」


 テーブルの上に広げる周辺地図。それを見ながらエリスは言う。そして彼女は頷いて


「だいたいはそうですね。まあ実際地図を必要としないというのが正しいのですが。

 もちろん商人軍人は別ですけど」

「軍人でも一般兵は上官に従うことを至上とされる。

 そのため地図をもって判断を必要とするのは、大小問わず、部下をまとめる立場になってからですね。」


 エリスとリーシャが自分の認識を示す。


「で、なにを?」

「現状判断だ」


 問いかけに答え、リュートは地図を示す。北側の森を示し


「この国の西部。他国とは国境を山で接していて周辺国家を気にする必要はない。

 まずこのあたりが我々の集落だ。奥に現在協力してもらっているエルフの集落がある。

 ここよりずっと強力な結界が張られているしまあ、見つからないな」

「ふむふむ…」

「ここより南に2日。山の近くに西の村。

 小さな村ではあるがこの辺りではゴブリン狩りを行って屈強な戦士が揃っている。

 そんな環境だから女性絶対主義が浸透していないな」


 リュートの説明を聞きながら二人はいきを呑む。自分なりの認識を持っているようだ、と。


「西の村から東に1日。このあたりの領主だな。

 街の周囲は木製の囲い二重三重になっている砦状態。

 この森が北西端。西の村のほかに小規模の村もある。

 西の村に付随する山脈と森の東。王都へと向かう途中に存在する山脈。

 その二つによって、陸地とはいえ半島状になっている。

 このあたりの物資は一端領主の下に集められるからそこを押さえてしまえば…」


 目の前に二人がいるのだが男の思考はだんだんと自分のものの中に没頭していく。

 ふむ…と小さくうなるようになって。そしてエリスが問いかける。


「ひょっとしてリュート様。英明王として即位されるのではなくて…」

「ああ。正直…この国を根本から作り変える」


 そして一息。男は言葉を発する。


「このシェリル国には滅んでもらう」

異世界人のワリにばっさりいく人間になっています。

地形描写は難しいのお。

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