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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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JKトリオ、クレープを食べ終わると初転移

お待たせしました。「翡翠さんタイムトラベル」が休業状態なので、新しいラノベを書き始めます。気に入っていただければ良いのですが。


 一条桜、二宮翼、三上紬は港区にある高校の同級生だ。高校は公立の共学校で、場所は慶應義塾大学の近所。偏差値は65ぐらいだ。いたって普通の家庭に生まれ,いたって普通の学校に通うJKトリオは仲が良く、放課後はたいてい3人で活動していた。



挿絵(By みてみん)


桜「きょうは原宿まで出てクレープ食べようか。」


翼「いいねえ。種類が豊富で制覇しきれないよ。」


紬「私、ティラミスにバナナを組み合わせようかな。」



****************************************


翡翠「ちょっと!物語が始まったところで、なぜ場面が暗転してこんなところを映すんですか?」


青「ふふふ、よくぞ聞いた、翡翠よ。これはラノベ界では珍しい“ワイプ”というやつだ。テレビのリアリティーショーなんかでよく見られるやつで、画角の上にコメント芸人が並ぶ。」


翡翠「私、芸人じゃありませんけど。」


神「私もだ。いつも勝手に漫才の相手をさせおって。」


青「まあまあまあ、今回の物語、ちょっとストーリーが単純なんだ。コメントで補わないと場が持たない。」


神「酒とつまみがあるならやってもいいぞ。」


翡翠「私も...極上の白ワインとグリュイエールがあれば...」


青「ほお、翡翠さんもずいぶんと大人になられて。」


翡翠「しらふで付き合いきれません!」


神「早く出せ!私は高級シャンパンとキャビアだ。」


青「はいはい、どうぞ。」


神「良し。ところで、何だこの3人の女子高生は?」


青「このラノベの主人公だよ。」


翡翠「明らかに三田....」


青「ストップ!ストップしても言っちゃってるしな。」


神「クレープか。クレープに包んだキャビアもいいな。青水、クレープも出せ。」


青「ヘイ、お待ち!って,無限配膳係かよ。」


翡翠「タイトルが“転移しまくる”だから、このあとどこかに転移するのですか?」


青「そうなんだ。女神、行ってこい!」


神「は?何言ってるんだ?」


青「行ってどこぞに転移させてこい。」


神「うわっ、雑だな~。初回がこれだと今後が心配になってきた。」



**************************************


桜「バナナチョコホイップください。」


翼「私は...えーと...ストロベリーチョコブラウニースペシャルで。」


桜「よく噛まずに言えたな。」


翼「手先が器用で滑舌も万全、便利に使える女です。お仕事ください。」


紬「私はバナナブラウニーティラミススペシャル。」


桜「お、カロリーの爆弾。」


紬「学校ではヘイトを集めるので絶対に口にできないけど、私、食べても太らない体質なのです。」


 3人が談笑しながらクレープを食べていると、青髪にティアラを付けたコスプレ風の女が,突然出現した。歩いてきたのではなくて、無から出現だ。



挿絵(By みてみん)



女神「はーい、みなさん、初めまして。私は試練の女神です。名前の通り、成長を促し自分の退屈を紛らすために試練を与える存在です。みなさん、めでたく試練対象に選ばれました。詳細はこの書簡に書いたので,良く読んでください。それでは頑張ってね。」


 女神は言うだけ言ってその場で消えた。ちょっと酒臭い残り香とともに。


桜「何,あの自称女神?」


翼「書簡を置いていったよ。何これ、英語で書いてあるじゃない!」


紬「私、読みたくない。英語ガチ勢の翼が読んで訳して。」


翼「ガチ勢じゃないし。こんなときはGoogleレンズで翻訳だ。」


桜「その仕草に慣れると入試で詰むって先生が言ってたけどね。」


翼「えーと...何々?...クレープを食べ終わったタイミングで古代ギリシャの神話世界に転移だって。」


紬「おお、行ってみたいかも。美少年だらけの楽園。アドニス、ガニュメデス、ヒアキントス....そなたらはすべて少年のまま命を落として花となった...」


桜「そんな暢気に構えていて良いの?ほら、だんだん身体が透けてきたよ。」


紬「おお、憧れのアストラル体に変身か?」


翼「それ、半分死んで霊体になったってことだからね!」



**************************************


神「はっはっはっは、見たか!やってやったぜ、女神の光臨!あいつら慌てふためいて腰を抜かしていないか?」


翡翠「そうでもないみたいですよ。推しがどうの,美少年がどうのと言ってます。」


青「出現座標はパリスの審判に固定。さあ、どうなる?」


翡翠「トロイア戦争の引き鉄になるイベントですね。黄金のリンゴを3人の女神の誰に手渡すかで。リンゴ...青水さん、カルヴァドスを持ってきて。」


神「お、渋いところを攻めるな。大人の階段の最上階が近いぞ,翡翠。」


翡翠「ボトルにリンゴがまるごと入っているPomme d'Èveをお願いします。」


青「良いアイディアだと思って導入したワイプがただの酒宴になってる。」



**************************************


桜「ここ、どこ?なんか山のてっぺんみたいだけど。」



挿絵(By みてみん)



翼「ねえ、ちょっと!古代ギリシャなのにスマホが通じる。おかしい!チートだ!ここはね、Googleマップによるとトルコ北西部のイダ山よ。」


紬「あっちのほうに人がたくさんいるよ。見に行こう。」



 JKトリオが向かった先で、まさにパリスの審判が下されようとしていた。アテナ、ヘレナ、アフロディーテの誰が一番美しいか、トロイヤの王子パリスの判断に委ねられ、勝者はパリスから黄金のリンゴを受け取る。



紬「あ、あれはパリスの審判だ。アフロディーテがリンゴを受け取るとトロイア戦争が始まる。」


桜「戦争?ふん、そんなもの、私が止めてみせる!」


 桜は何の躊躇もなくパリスに近づき、リンゴを奪い取った。


桜「悪く思わないでね。これも世界平和のためなんだから。桜、食べまーす!」



挿絵(By みてみん)



翼「桜....あなた...ひとりだけ食べてズルい!」


紬「え?そっち?」


***************************************


青「あ、やりおった!」


神「神話破壊!」


翡翠「世界平和のためにリンゴ強奪、これは有罪か無罪か、法廷が荒れる。」


青「暢気なことを言ってる場合か。アテナの目に危険な輝きが...」


神「目からビームかな?」


青「さっさと転移させろ。初回で主人公が死亡では話にならん。」



翡翠さん、大人の階段を駆け足で上がって酒飲みになっちゃいましたね。青水さん、万能のウェイターですね。初回から主人公が死にそうです。まあ死にませんけどね。

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