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最強の天才冒険者、引退する  作者: Anon


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4.旅の行く先

ボロボロになったギンを支えながら、町の診療所へ向かった。


ギン「そんなことしなくても歩けるって!!」


シェイン「血まみれで何言ってんだ。死ぬぞ。

それにな、ギン。お前は俺に負けたんだ。黙って恥かいてろよ」


ギン「くっそ!それ言うなよ!!次こそはやってやるからな!」




血まみれで大声でやり取りするギンは通行人の注目の的となっていた。



人目もくれずその調子で診療所に着くやいなや、医師から驚かれた。


女医師「どうしたの!?あなた!!大変!!」




慌てた医師と数人の助手に診療所の中に運ばれ、

応急処置を受けることになった。




女医師「最初見た時は死にかけかと思ったけど…

本当に綺麗に致命傷が避けられてる…。

あなた、達人か何かにやられたの…?」



ギンはそっぽを向いて黙っていた。

(くそ。マジで完敗じゃねぇかよ)

そう思いながらシェインの方を向くと、

シェインはわざとらしく窓の外を見ていた。


シェイン「大したことねぇんなら良かったじゃねぇか!」


ギン「てめぇが―――」


女医師「こら。動かない!騒がない!

怪我人は大人しくする!わかった!?」


ギン「くそ…」


シェイン「なあ先生。入院は必要か?」


女医師「そうね。1日はうちで様子見させて。

ほとんど大丈夫だけど…一応ね」


シェイン「わかった。俺は宿に帰るわ。また明日来るから」


ギン「おい…!待てって…!痛ぇっ…!」


女医師「そりゃそうよ。

致命傷は避けられていても重傷は重傷なんだから。

今日は大人しくしておくように!」


ギン「チッ…わかったよ…」



シェイン「じゃ、明日迎えに来るわ」



シェインは怪我を"負わせた"ギンを診療所に置き、酒場に向かった。




旅人たち

A「おい…!昨日のガキだ…!」

B「あまり目立つなよ…!」

C「やり返さねぇのか…?」

B「バカかてめぇは…!またやられるだけだぞ…!」

A「3対1であんなあっさりやられるなんて思ってなかったからな…」

C「おい…こっち来るぞ…!」



シェイン「よお!アンタら!この町知り合いいなくて困ってたんだよ!

もう体は大丈夫なのか?ってそんなダメージねぇか。

じゃ、お邪魔するぜ」



シェインはまるで旧知の知り合いにあったかのように、

旅人たちの座るテーブルに腰を下ろした。



シェイン「昼間っから飲んでたのか?

てかアンタらなんて呼んだらいい?」


旅人たち

A「おい…馴れ馴れしくないか…?」

B「でも…素直に教えておいた方がいいだろ…」

C「俺が言おうか…?」



シェイン「なーにコソコソしてんだよ!

昨日のことは悪かったって!もうしねぇから!な!」



旅人たち

C「…俺はフェンリックだ」

B「…タルヘムだ」

A「え…?あ、お、俺はボルガンだ。

旅の途中でここの町へ立ち寄った。アンタ、名前は?」


シェイン「俺はシェインだ。名前ややこしいから、

ボル、タル、フェンでいいか?」


ボルガン「あ、あぁ。かまわねーさ。

そう言えば、シェイン。昨日の俺らから聞き出した巨獣は見に行ったのか?」


シェイン「ああ、行ったぜ。倒して手懐けてきた。

明日ここに連れてきてやるよ」



タルヘム「はぁ!?調査に向かったヤツらが何人もやられたんだぞ!?

ソイツをお前1人でやったってのか!?」


シェイン「そうだけど?あれくらい俺にかかれば大したことねぇよ。

それよりさ!なんか情報持ってねぇの!?」



ボルガン「本当に巨獣が倒されたんなら、北の森を抜けられるから、その先の町でなら何か情報はあるかもな。

この町では今のところ何もないな」


シェイン「そうか!ありがとよ!

その"巨獣"は今、診療所に預けてっから、

明日迎えに行ったら俺らもその町に向かう」


フェンリック「俺らもってどういうことだ…?」


ボルガン「俺たち3人もそこに向かうことになってんだろう。

まあ、いいじゃねーか。

どうせそっち方面行く予定で立ち往生食らってたんだしな」



タルヘム「今、診療所に巨獣預けてるって言ったよ!?え!?」



シェイン「そうだろ?俺は今日1日この町でゆっくりするよ」


ボルガン「…なら、俺らは先に向かっておくとするか!な!」 


タルヘム「ボルガン…もう慣れちまったのか…?」


そう言いながら3人は酒場を後にした。



そして翌朝。



シェインは診療所へ向かった。


シェイン「よぉ、ギン。もう動けるか?」


ギン「っんだよ、朝から。動けるに決まってんだろ…!

―――つっ…!」


シェイン「まだ痛むのか?まあ気合でいけんだろ!行くぜ!」


ギン「行くってどこに!何も聞いてねーぞ!」


シェイン「北の森の"巨獣"が居なくなって通れるようになったらしい。

そこから次の町に行って情報収集する」


ギン「…まあ、その"巨獣"はここにいっからなぁ…。

わーったよ。ついてくよ」


シェイン「おし!それでこそ相棒だ!」


ギン「うるせーよ。よいしょっと…ほら行くぞ」


ギンがベッドから立ち上がり、診療所を出ようとしていると

医師に止められた。やはり怪我がそれだけひどかったのだろう。



女医師「ちょっと!あなた!もう行くの!?」


ギン「あぁ、世話になったな。礼はまた今度でいいか?」


女医師「礼なんていつでもいいけど……お代は頂くわよ」


ギン「………え…?」



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