魔王に「ざまぁ」と言われた勇者が「ざまぁ」と言い返す

「お前は、勇者ではなく自称勇者だ」

　魔王の言葉は、俺のプライドを傷つけた。。その嘲笑は、私が流した汗と血と十年の歳月を嘲笑っていた。俺は、魔王に理由を聞いた。

「なぜ？」

「お前は、魔王を倒せないからだ」

　俺は、魔王に襲いかかったが、倒せなかった。そして、俺は、返り討ちにされた。

「ざまぁ」

　玉座に座る魔王の声は、この世の終わりのように冷たかった。俺は、自分がもうすぐ死ぬと思った。

　数時間後、俺が目を開けると俺は魔王討伐の旅を始めた村にいた。そして、俺はチート能力が使えるようになった。俺は、チート能力を使って魔王を倒すことを決めた。

　数日後、俺はチート能力を使って、魔王がいる魔王城に着いた。ちなみに、以前俺が魔王討伐の旅を始めた村から魔王城に行くのにかかった時間は約10年である。

　魔王は、俺が魔王城に来たことに気づいて、俺に話しかけた。

「ようこそ魔王城へ」

「その言葉は、数日前に聞いた」

「今、お前が自称勇者であることに気づいた。自称勇者がまだ生きていることに驚いた」

「俺は、自称勇者ではなく勇者である」

「残念ながらお前は、数分後には本当に死んでいる」

「それは、間違いと思う」

「死ね」

　魔王は、俺に襲いかかった。その瞬間、俺は、チート能力を使って、襲いかかってくる魔王を攻撃した。俺は、魔王が数日前に言ったことを魔王に対して言った。

「ざまぁ」

　俺がその言葉を言い終わると魔王は死んた。静寂が訪れる。魔王が座っていた玉座の間には、塵埃だけが舞っている。あの絶対的な存在が、たった一撃で消え去った現実。俺は拳を見つめる。その手には、かつての無力さは微塵もない。しかし、勝ったという高揚感は、奇妙なほどに薄い。

「俺は、勇者になった」

　俺は、叫んだ。魔王を倒した。それは紛れもない事実だ。しかし、この力は突然与えられたものだ。十年かけて一歩ずつ歩んできたのは俺自身のはずなのに……。あの死の淵で得たものは何だったのか？ この力は、本当に俺のものなのか？

　俺はゆっくりと立ち上がった。瓦礫を踏みしめ、崩れた城門の方へと歩き出す。答えはまだ見えない。だが、少なくとも「自称勇者」というレッテルは、この拳で打ち砕いた。たとえ自分の力の源泉に疑問があっても、次の一歩は、紛れもなく俺自身の足で踏み出す。俺は、真の勇者になった。俺は、魔王城から出る直前に魔王の死体に対して言った。

「ざまぁ」