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第二話 ユリウス・ヴァンガラト



「おめでとうございます!奥様!」



「ありがとう。無事にこの子を産むことが出来てホッとしているわ…」



無事に転生できたようだ。

目を開けると銀髪の綺麗な女性の顔が目の前にあった。



「よしよし、お母さんですよー」



どうやら俺の母親らしい。というか何故全く知らない言語をナチュラルに理解できるのだろう…



「大丈夫かしら…」



「きっと寝てしまわれたのですね。出産は赤ん坊も体力を使いますから...」



目を閉じて考えているとメイドらしき女性がそう説明した。実際かなり疲れているので、そのまま目を瞑ったままでいるとダンッと勢いよくドアが開いて



「産まれたか!おおー!立派な男の子だ!はっはっはっは!」



と元気な声と豪快な笑い声が聞こえてきた。



うっすらと目を開けるとイメージしていた筋肉ムキムキのおっさんではなく、細マッチョな感じの渋めなイケメンだった。



「あなた、静かになさってください。今、眠っているんですからね!



と母親がきつめの口調で注意する。

あなた…ということは俺の父親か!



「すまないな、マリア。嬉しくてつい声が大きくなってしまった。」



母親はマリアというらしい。



「いえ、いいんです。嬉しいのはは私も同じですから。それで、この子の名前は…」



「うむ、この子の名前はユリウス。ユリウス・ヴァンガラトだ。」



ユリウスか。いい名前だ。



「ユリウス…素敵なお名前ですね!」



「そうだろう。俺が徹夜して考えたんだからな!」



「まあ、きっとこの子も喜んでいますよ。」




そんなやりとりを聞いているうちにだんだん眠くなってきた。赤ん坊の体は疲れやすいようだ。俺はそのまま睡魔に体を委ねることにした。



2日目



あのまま半日ほど寝てしまっていた。



とりあえず、自分の現状が知りたい。

神様に言われたとおり、ステータスと心の中で念じてみると、目の前に透明な窓が現れる。





名前―ユリウス・ヴァンガラト

年齢―0歳

称号―転生者、ヴァンガラト辺境伯爵家三男

加護―創造神の加護


MP 5/5


スキル

格闘術Lv.4、剣術Lv.2、火魔法Lv.1、水魔法Lv.1、風魔法Lv.1、土魔法Lv.1、闇魔法Lv.1、光魔法Lv.1、時空間魔法Lv.1、隠密Lv.1

エクストラスキル

強靭な体、超成長、限界超越、昇華、無限収納




この世界の平均はわからないがスキル数は多い方ではないだろうか。てか魔法多いな。



「無限収納」が増えてるし。タッチすると説明が表示された。



<無限収納>

-亜空間にものを収納する。重さ、種類に制限はない。入れたいもの、出したいものを念じると発動する。



これは便利だ。なぜ獲得しているかは知らないが...転生ボーナスのようなものだろうか?



創造神の加護をする。確か転生してからのお楽しみだと言ってたな。



<創造神の加護>

-全ての言語を理解、話すことができるようになる。魔力の成長とスキルの獲得、レベルアップに中補正。工作、鍛治、錬金術の技術に特大補正。エクストラスキル「無限収納」を獲得する。-



おそらくこのエクストラスキルに楽しみにしておけということだっんたんだろうが...先に見てしまったんだよな…



というか分かりやすくチートだな。エクストラスキルを獲得するとか...


しかし、スキルに魔法系統が多いのは加護の影響だと思っていたが違うみたいだ。両親の才能か?



ともあれ今後加護持ちと会ったら苦戦するかもしれない。



そして、どうやら俺は貴族に生まれたらしい。この部屋から出たことはないが、ここは屋敷のようなところかもしれない...

よく見るとこの部屋も凄く綺麗だ。



まあ、三男らしいし行動を制限されることは少ないだろう。転生するとき、その辺のことを考えてくれたのかもしれない。



スキル確認を終えると無性に魔法が使いたくなる。



魔法を使うには魔力が必要だったな...



目を瞑って体中に神経を張り巡らすように探る。MPは表示されていたから間違いなく魔力はあるはずだ。



しばらく集中していると、胸、心臓のあたりに暖かいエネルギーのようなものを感じ取れた。



※スキル「魔力感知」を獲得した。



スキルを獲得したというアナウンスが脳内で流れた。



これが魔力か。今度は魔力を体に循環させるように意識を向ける。



おっ、少し動いたように感じた。



※スキル「魔力操作」を獲得した。



一気に操作が楽になる。少しつっかえている感じはするが、そこはレベルを上げると解消されるだろう。



魔力を循環させると体が軽くなった。



おっ、もしかすると...



今度は筋肉を意識して魔力を通す。



※スキル「身体能力強化」を獲得した



思った通りだ。魔力はかなり自由が効くらしい。



ということはゆくゆくは魔法を開発出来たりもするのかもしれない。



とりあえず魔法を使ってみよう。まずは魔力を燃やすようにして指先にマッチくらいの火を出す。



すると、体に脱力感を覚えるステータスを確認すると



MP3/5



と、MPが減っていた。魔力を使うとMPが減るらしい。



魔力は使えば使うほど増えるらしい。もう一度プチファイアを出して魔力を枯渇させる。


大きな脱力感が襲ってきて、そのまま気を失った。



目が覚めると母さんに抱かれていた。ステータスを確認する。


名前―ユリウス・ヴァンガラト

年齢―0歳

称号―転生者、ヴァンガラト辺境伯爵家三男

加護―創造神の加護


MP 15/15


スキル

格闘術Lv.4、剣術Lv.2、火魔法Lv.2、水魔法Lv.1、風魔法Lv.1、土魔法Lv.1、闇魔法Lv.1、光魔法Lv.1、時空間魔法Lv.1、隠密Lv.1、魔力感知Lv.1、魔力操作Lv.2、身体能力強化Lv.1

エクストラスキル

強靭な体、超成長、限界超越、昇華、無限収納



超成長と加護のおかげか、魔力が3倍になっている。それでも父さんから魔力感知で感じる魔力には程遠い。



とりあえず今日から魔力を重点的に鍛える訓練をしようと思う。



近接戦はまだまだ先になるだろうが魔力や魔法なら鍛えることができる。



まあ、どうせ暇なんだ。気長にやるとしよう。




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― 新着の感想 ―
[一言] 続き楽しみに待ってますからね
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