プロローグ
初めての投稿です。
拙い文章かもしれませんがお楽しみいただければ幸いです。完結目指して頑張ります!!
俺、明智塔矢は今、東京大学の合格発表に来ていた。
おそらく受かっているとは思いながらも少しは緊張している。まあ、高校が高校だからそりゃあ心配になるというものだ。
無事に合格していることを確認し安堵の息を吐きながら高校時代の回想に耽ってみた。
俺が通っていた高校はいわゆる不良が集まる、嵩原高校だ。理由は簡単、面白そうだったから。
まあ、俺は高校の範囲はすでに終わっていたし、普通高校生活ってのも面白くないからね。
入るからにはそこのやり方でトップを取ろうと思っていたし、海外で仕事をしている両親も特に反対はしなかった。自分の子に関心もさほど無いんだろう。
トップに登るべく俺は持ち前の身体能力と独自で考えた最も効率的な武術を作り上げた。名前とかはないが。
基本的に、戦うのは避けるタイプだが、避けられないときはどうしてもある。前に武術を教えてくれと言われたこともあるが断った。
そもそもこれは自身の身体能力や関節の可動域などを前提に考えたものだ。教えてできるものじゃない。
程なくし俺は学校中から認められた存在、要するにヤンキーのトップとなったわけだが…っと
回想に耽らながら自宅に帰るべく駅に向かっていると横断歩道が赤信号だったので止まる。すると横にいた女子高生がスマホを操作しながら赤信号を渡り出しそれなりのスピードで走ってきたトラックと衝突しそうになる
「おい!!あぶねぇz「きゃあ!!!」」
助けようとした俺は、慌てた女子高生に服を引っ張られた。
女子高生は後ろに下がり、代わりに俺は前に引っ張られる形となり
「ふぇ?」
一瞬把握できずに出した間抜けな声とともにトラックと衝突した。
中途半端に当たったのか、ぶつかる直前でブレーキをかけたのかはわからないがなぜか意識はあった。体はピクリとも動かないが
周りが騒がしくなってくる。悲鳴が頭に響きイライラする。
意識はあるがもう助からないだろうな...
うろたえる女子高生に一言、トラウマを植え付けてやろうかと思ったが声が出ない。
自体を把握したのかいきなり女子高生は泣き出し
「ごっ...ごべんなざいっ... ずっ...
......ごべんっ...なざいっ」
と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして泣きながら謝ってきた。
意識が朦朧としてきた。後悔しかないので地縛霊になるかもなとか思ってしまった。
別に霊とか信じてないが。
徐々に意識はなくなっていき視界は完全に暗転した。