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なろう主人公が異世界転生するとチート能力を発現するという概念

作者:

昨今のなろう系の特徴とも言える、異世界チート転生で溢れているのにチート転生について考察しているモノが無い(少なくとも検索では引っ掛からなかった)ので、何なら自分で書いてみようと思った次第。

もっと他の人が考えるチート転生考察を読みたいなーと思っているので、拙作を読んでくれた方は書いてくれませんかね。


 最近、筆者が転生物を書いたので、そも転生とは何ぞやと思い付いた備忘録。


 なろう系で転生というと異世界転生が多いイメージ。

 私は転生という概念が食傷気味なため、タイトル及び荒筋に書いてあるとブラウザバックするような人間なので、最近の流行りについてはよく分かりませんが、異世界チート転生が未だに多いんじゃねーのというイメージの基、話を進めます。

 知識チート?異世界の文明力低すぎない?中世を馬鹿にするのもいい加減にしなさいよ。

 そも、チートってマイナスイメージで使われる言葉ではないのか。何故、転生モノでは好意的に捉えられているのかよく分からないが、この中では、チート=主人公に纏わる特異性・特異的な能力という体で話を進める。

 焦点となるのは、人間→人間となる転生のみです。人外→人間や、人間→人外となる転生は含めません。

 この頁では、転生した上でチートを貰うというシチュエーションを浅く考察しているに過ぎないため、知識を引っ張ってくるのは、ネットで集められる情報、主にwikipedia調べとなります。丸写しです。詳しくはwikipediaで。

 余談ですが、学校のレポートでwikipediaに頼ってはいけませんよ。教授はwikipediaを監視していますし、酷い事例ではその教授自身が頁の編集者だったという事があります。単位を得るためには、図書館を利用しましょう。但し、図書館で勉強する奴は単位落とせ。


 ******


 転生とは何ぞや?


 なろう系での転生とは、現世での主人公(大体は人間)が死を迎え、再び新しい肉体を持って現世(主に異世界)に再生すること、のようだ。

 過程をぶっ飛ばしますが、主人公が転生した上でチートを貰うというのは、主人公が何らかの成長をすると捉えられる。

 つまり、転生チートの多くはリインカーネーション型と考えられる。

 簡単にリインカーネーション型について説明すると、「人間には魂や霊といった不死なる根源があると考え、転生を繰り返すことで、(霊的に)進歩または(進化論登場後は)進化し、最終的に神に近い完全な存在になる、または完全な存在による完全な社会が実現されると考える」


 ばっさりカット説明しましたが、ここで重用な部分は転生を繰り返す事で、進化し、神に近い存在となる事です。

 つまり、転生する事によってチート能力を発現するのは、神に近い存在になったからと考えられるのではないだろうか。

 例えば、転生先が剣と魔法のファンタジー世界であったと仮定する。主人公が発現するのは、肉体系が強固になるか魔法系に強くなるかである。

 または、転生先が科学と機械が支配する世界ではどうか。主人公が発現するのは、公害や毒に対する耐性、呼吸不要で生存出来る非人間性か、知識チートか…主人公の発想が飛び抜けているとかそんなん(適当)。

 ただ、この転生チートした主人公がリインカーネーション型だとすると、一つ疑問が残る。

 どういう事かと言うと、大抵の場合転生前の主人公が無職だったり、ニート、卯立の上がらないサラリーマンだったりするのだ。転生後に神に近しい存在になるのに、この転生前のダメさはどういう事なのだろうか。

 主人公は転生する事によって徐々に進化していく存在である。つまり、チートを発現する前世でもチートを発現していないにしてもその特異性に準ずる何かを持っているはずなのだ。

 だというのに、何だこの為体は。

 何?無職でもニートでもサラリーマンでも陰に光る何かを持っている筈だ、と?

 その陰に光る何かを前世で発揮していない時点でダメなんだ。


 まぁ、その疑問は置いておくとして。さして、重要でもない。後述するが、ご都合主義という魔法の言葉で有耶無耶にされる程度の話だから。


 話を戻して、主人公は転生する事によって進化し、神に近い存在に成る事によってチート能力を得る。

 では、この神とやらは何者なのか。

 ダメ前世から転生した主人公の微々たるチート能力から考えるに彼等は全能の力を持つのだろう。

 全能の神に対して、大した能力を持たない主人公は、神に近いと言っても月と鼈。象と蟻。はっきり言ってゴミ。そんな存在なのではないだろうか。

 そんな主人公が神に対して下剋上したりする作品が稀に在る。

 主人公がチート発現したのは、転生レースにおける後半戦の最序盤である事は間違いないだろう。対して、神という存在は主人公の完全体である。主人公が一つ二つの微々たるチートしか持たないのに対して神は存在がチートである。

 どうやって勝つの?

 答えは無謀。唯一の回答はとっとと死んで転生して。

 主人公は転生毎に進化する存在だ。チート発現一周目で調子に乗ってはいけませんよ。


 こんな事をこんな所でうだうだと考察していても、無駄である。筆者が既に全否定だ。どういう事だ。

 あらゆる転生主人公がチートで発現する能力は他でもない『ご都合主義』だ。

 ファンタジー世界においてならば、筋力やら、魔力がその異世界の一般的な上位種(達人レベル)より高いのは大した事ではない。

 何故高いのか何て、遺伝と環境で話が終わる。

 人間からちょっと外れているだけで起こる不利益など皆無に等しい。有ったとしても何だかんだで上手く行く。


 これこそ、ご都合主義だ。


 何故発現するのがご都合主義なのか。

 書くのが楽だから。


 わざわざ転生させておいて、主人公が苦しむのは良くない。書くのが面倒という以前に、神に近い存在である。真の意味で主人公が苦しむ事は無い。

 主人公は紆余曲折があろうと何だかんだで成功する。

 彼等は挫折するようなシチュエーションには陥らない。

 主人公の人生において、マイナスで進む事は無く何らかの事件が起ころうとプラスとして処理されるのだ。

 何故か。そりゃあ書くのが(略)

 作者目線で楽もあるが、読者目線でも読むのが楽というのもあるだろう。何故転生チートで苦労するのか分からない読者も存在するのだろう。多分。

 転生チート話の中でご都合主義は中々外せない核である。

 無闇に主人公に苦労させるとチートとは?となりかねない。

 まぁ、身体的機能に特化チートを持った主人公が頭脳系で苦労するという事があっても良いのではないだろうか。(……と言っても、知識チートで切り抜けるんだろうなぁ)


 ご都合主義で思考停止しているとは考えたくないが、この魔法の言葉が出てくる時点で詰んでいる。あらゆる理不尽を覆す恐怖、正論をぶち壊す言葉こそご都合主義だ。

 チートなんていう代物を論理的に考えようとする行為がそもそも無駄だったのではないだろうか。



 総括。

 なろう系における転生チートは、宗教人類学者竹倉史人氏の分類におけるリインカーネーション型と思われる。転生チートとは、転生する事によって進化し神に近付くという概念である。

 転生した主人公が発現するチートは総じて『ご都合主義』である。

 特に考える事は無い。流れに身を任せるんだ。


 もっと真面目な事を書くつもりだったのに、最終的には筆者の愚痴になってしまった。申し訳ない。

 ただ、転生チートについて真面目に考察すると矛盾が後から無限に噴出して纏めるのが無意味だと考えた次第。


 それと、転生という概念は宗教によっては存在しないため、転生させるのに現実世界の神やら何やらを登場させる際には気を付けましょう。

・異世界チート転生についてもっと真面目に考察してるモノあるよ。

・ふざけんじゃねぇ俺は真面目に異世界チート書いてんだ!

・そもそも、リインカーネーション型ではないのでは?


等々、筆者の拙い考察に思う事がある御仁は感想という名の批判をプリーズ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 難しい事はよく分かりませんが、筋力がどうとか魔力がどうとか、知識がどうとかいうのはあくまで限定的にしか思えず、それ程役には立たないと思っている人です。 普通に考えて、読み書きそろばんが一番役…
2019/07/22 03:24 退会済み
管理
[良い点] 転生を行うことで、 パワーアップする不思議は、 追及すると楽しいですね。 [気になる点] なろう小説を読みきったことが無いから、 主人公像がけっこう分からない感じは強いですね。 [一言] …
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