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第9話 暇なんです。

感想に評価ありがとうございます!!アドバイスとても役に立ちました。他にもブックマークしてくださった皆様、本当にありがとうございます。自分の作品が目に見えて評価されている事がとても新鮮で嬉しい限りです。いつも小躍りしそうになります。これからもこの作品をよろしくお願いします。

 チュンチュン


「んん……んーふぁぁぁ」

「やっと兄ちゃん起きた……俺やっと寝れる……」


 何で俺春木(はるき)と寝てるんだ?


「はるきとなんでねてるの?」

「くっ、上目遣いかわいい。俺をこんな目に遭わして無かったら負けてた。昨日兄ちゃんが勝手に入って来たんでしょ」


 ああ。そうだった。俺が冬火(ふゆか)明里(あかり)ねえから逃げて来たんだった。


「なんでそんなにクマが?」


 春木の目の下のクマがヤバい。なんかもう真っ黒。絵の具でも塗ったのではないかってぐらい黒い。あと顔も多少やつれてる。


「兄ちゃんが寝てる間にそれはもう色んな所を押し付けてくるし、いい匂いがするし、それはそれは自分の感情を抑えつけるのに苦労して、全然眠れなかったんです」

「普段触れない女の子の体触れてよかったんじゃないの?」

「よくないっ! 寝れないっ!」


 おお、そうか。そんなに怒らなくても。悪かったって。そういや春木って今年で虫か、一番そういう事に興味が出る時期だもんな。別に少しぐらいなら触ってもよかったのに。


「触ってみる? 胸ぐらいならいいぞ。気になるんだろ?」

「いいから俺を寝さしてくれ!」

「ふおっ!? ……いったあ」


 春木が俺をベッドの上から押し出した。ぶつけて痛むお尻をさすりながら、春木の部屋を後にした。しかし、寝ている俺を起こすのではなく、起きるまで待つって春木凄いな。


 ▷▶▷▶▷▶▷▶▷▶


『いただきます!』


 今日の朝ご飯はフレンチトーストとコンソメスープ、紅茶という昨日とは変わって洋風の朝ご飯だ。


「おいし~夏日料理上手~」

「うんうん。どれもこれもおいしいよ」

「そうだろ~そうだろ~……って、何でいるんだよ」


 そこには冬火のパジャマを着て、平然と朝ご飯に混ざっている明里ねえが。というかそのままあの後寝たのか。まて、俺の布団で寝たのか。よだれとか垂らしてないといいが。


「あれっ泊まるって言って無かったっけ?」


 聞いてないぞ。そんなの。


「もういいや。ごちそうさま。シャワー浴びてくる」


 聞くのか面倒になったのでシャワーを浴びる事にする。


「私も一緒に入っていいかな?」

「ダメに決まってるだろ。バカ」


 一緒に入ろうとする明里ねえに言った。


「女性の身体を見れる千載一遇のチャンスなんだぞ」

「そんなのは自分の体で充分です」

「照れなくてもいいんだぞ~」

「邪魔、消えろ」


 それでも付いて来ようとする明里ねえを絶対零度の視線で遮る。


「わ、分かったからその目は止めて。美少女にされるとかなり怖いから」


 どうやらかなり効いたようだ。次からこの方法でいこう。



 その後シャワーを浴びて、また冬火に格好の事を言われたが面倒くさくて無視していたら、明里ねえが来て、本気で身の危険を感じた。


 ▶▷▶▷▶▷▶▷▶▷


「うううー暇だー」


 そう、暇なのだ。春木は寝ている。まあ俺のせいだが。冬火は部屋で勉強している。真面目な事で。あいつの学力なら何もしなくても俺達の通う予定の高校の学力に付いていける学力を持っているはずなんだけどなぁ。

 まあ、自分で言うのはあれだが俺もそこそこ頭はいい。勉強する冬火には負けるが。何が楽しいんだか。頭の中にいろいろ入ってくるのが楽しいんだって。変なやつだ。ちなみに春木も頭がいい。上位五人に入るぐらい。運動出来るやつ頭が悪いっていうテンプレどうした。勝手な想像だが。

 冬火?あいつはいつも一位だった。どうなってんだ。しかもあいつら顔まで整ってるときている。神様は非情だ。


「何しよう~?」


 家にある本は全部数回は読んでるし、ゲームも今はやる気が起きないし、誰かの家に行こうにも今の俺なら信じて貰えんだろうし、気を使われるのも嫌だしなぁ。そう考えると俺の周りの人って凄いな。すぐに信じたぞ。恵まれていたんだなー感謝しないと。

 しっかし暇だなぁ~

 あ、そういや興味なくて読んでなかったけど春木の秘蔵本あったな。まあ秘蔵本って言うかグラビア雑誌なんだが。元からそう言う事に興味が無かったけど、今はどうか気になったので春木の部屋に向かった。


 ▷▶▷▶▷▶▷▶▷▶


「よーし寝てるなー

 えーと、確かここに……あった」


 音を立てないように春木の部屋に侵入した俺は本棚を漁って探していた物を見つけた。一冊ではすぐ終わると思ったので何冊かとって春木の部屋を後にした。


「ふ~んふ、ふ~んふ、ふ~ん」


 例えそれが雑誌だとしても、読んだ事無い本を読むというのは本好きにはたまらないものだ。

 本好きなら分かるはず。え? 分からない? 嘘? 俺だけ? ……一人で何やってんだろ俺。テンションが変に上がってたみたいだ。そんな事を考えつつ俺はソファーに横になってグラビア雑誌を眺め始めたのだった。

最近暇すぎてぼーっとする時間が多くなってきました。気がついたら何時間もたってるっていうのが結構あります。そんな暇あるんなら更新しろよって話ですよね。すいません。話は変わりますが、平成もあと数日で終わりですね。次の元号はなんだろうか。不思議な感じです。ずっと平成が続く気がしていたのに意外とあっさり終わる事が。自分の生まれた元号が過去の物になるのって変な感じです。いつの間にかそうやって年をとっていくんでしょうね。まだまだそんな事考える年ではないでしょうが。

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