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第81話 明里、風邪の看病

短めです

「……ん、んぅ」

「あ、起きた?」


 講義が休みの日。家でレポートを書いていると、歩から夏君が学校で熱が出たから迎えに来てほしいという連絡がきた。

 夏君を(うち)まで運び、私の部屋のベッドに寝かせてから三時間。

 迎えに行った時から寝ていた夏君の目が覚めた。


「けほっ、けほっ」

「大丈夫?」


 読んでいた本を机に置き、三時間前より更に赤くなった顔をのぞき込む。

 普段の真っ白な肌は熱の影響で真っ赤になり、少し潤んだ目は物凄く庇護欲を掻き立てられる。

 夏君はいつも可愛いけど、今は普段の五割増しだなぁ。


「だい……ょ……」

「無理して喋んなくてもいいよ。ちょっと熱測ろっか」

「ん……けほっ」


 いつもに比べて素直な所も若干舌足らずな声も可愛い。

 寝てる夏君を測る時に起こしたら可哀想だと思ってまだ熱を測ってなかったのだ。


「おぉ……」


 掛けてあげてた布団を捲り、長袖体操服のチャックをお腹の上ぐらいまで下ろすと、その瞬間溢れるように出てきたおっぱいに思わず感嘆の声が出た。

 何故か夏君は下に半袖体操服を着ていなく、汗で湿った肌と黒の大人っぽい下着の破壊力が凄い。


「汗気持ち悪いでしょ。後で拭いてあげるね」


 コクリと頷いた夏君の脇に体温計を挟み、暫く待つ。

 ピピピッという電子音の後に抜き取った体温計には38.9℃と表示されていた。


「熱高っ。先に薬飲もっか。飲めそう?」

「ぅん……」

「じゃあ取ってくるね」


――――――――――


「はい、起こすよー」


 夏君の背中の下に手を入れ、ゆっくりと体を持ち上げる。

 車から私の部屋に運んだ時も思ったけど、夏君本当に軽い。ちゃんと食べてるのは知ってるのに、私の力でも簡単に折れてしまいそうで心配だ。


「これ飲んでね。はい水」

「んっ……」

「かわぁ…………っと、ごめんごめん。汗拭こっか。脱げる?」


 咳が出てたので、市販の風邪薬を渡した。

 両手でコップを持ってゆっくり水を飲む夏君の姿が可愛く、眺めていたらジトッと見られたので慌てて誤魔化した。

 ごめんね、ずっと起き上がってるの辛いよね。


「むり……」

「そっか、じゃあ脱がすねー」


 チャックを下ろして体操服を脱がすと、夏君の後ろに回ってブラのホックを外した。

 夏君の膝にブラが落ちるのと同時に、バルンッと音をたてそうな勢いで解き放たれたおっぱい。

 相変わらず綺麗な肌だなぁ。


「う……けほっ」

「ハッ、無意識でブラ脱がしてた」


 水を入れた洗面器でタオルを濡らし、よく絞る。


「ひうっ」

「あ、ごめん冷たかった?」


 濡れタオルを背中に当てた瞬間、ビクッと大きく震えた体と漏れ出た可愛い声。

 暑いかと思って冷たい水を入れてきたのは失敗だったかな。


「はやく……やって」

「わかった」


 出た声が恥ずかしかったのか、更に顔を赤くした夏君に「わすれて」と睨まれる。

 言われた通りタオルを背中に当てるとピクッと震え、タオルを離すと次への緊張からか背中に力が入っていて、可愛い。

 ニヤけそうになる顔を必死に我慢しながら、背中のベタつきが無くなるまで拭いた。


「よし、背中終わり。前もする?」

「けほっ、いい……」

「おっとっと、ごめんね。時間かけすぎたね」


 起き上がっていられる限界だったようで、私の方に倒れてくる夏君を抱き止める。

 可愛いからってちょっと無理させちゃってたなぁ……反省。

 手早くブラと体操服を着せ直し、そっとベッドに寝させた。


「冷却シート換えとこっか」


 少しでも楽になればと額に貼っておいた冷却シートは、生温かくなっていて効果が無さそうだ。

 生温かいのをずっと付けてるのは気持ち悪いよね。


「これでよし」


 綺麗なおでこを隠すのは名残惜しいけど、仕方ない。


「ゆっくり休んでね」

次に歩視点をしたら夏日風邪編は終わると思うのでもうしばらくお付き合い下さい

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