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第44話 風呂上がり

遅れました!!すみません!!m(_ _)m

「結局歩何だったんだ。男の秘密とか言ってたが」

「さぁ。またバカしてるんじゃない?」

「混ぜてくれてもよかったのに」


 今は風呂を出て部屋でゴロゴロしている。周りの女子はというと、スマホをいじっている。持ち込み禁止されてないのがこの学校の緩さを表してると思う。風呂から出てから歩への男子の視線が尊敬みたいになっていた。気になって聞いたがはぐらかされたが。


「夏日が混ざるとロクな事にならないから止めなさい」

「へーい」

「あーそうだ。春木ちゃんと留守番出来てるかなぁ」

「いや、あいつ中三だぞ。心配しなくても大丈夫だろ」

「ゲームに夢中で晩御飯抜きそう」

「確かに。……連絡するか」


 やりかねなかったから聞いてみる事にした。


 ─────────

 夏日と春木のRINE



「晩御飯ちゃんと食べたか?」

「食べたよー」

「何食べた?」

「カップラーメン!」

「ほう」

「ちなみに今は新しく買ってきたゲームしてます!」

「俺にもさせろぉぉぉ」

「笑。帰ってきたら一緒にしよう!」



 ──────────


 ゲームしてます宣言と一緒に自撮り写真が送られて来た。手慣れてんなぁ。ちゃんと春木の後ろでテレビの画面が見える。


「なーつひちゃん。何してるのー?」

「弟とRINEしてる」

「へー。って、めちゃくちゃイケメンじゃん!」


 俺のスマホの画面を覗いてきたおっさん。こいつ髪洗わしてからやたらテンション高いんだよなぁ。


「えっイケメン?」「どこどこ?」「見せてー」

「ほら、この子!!」


 おーい、俺のスマホ返せー素早く俺からスマホをとり、さっき送られてきた写真を見せびらかすおっさん。


「うわーイケメン」「バリバリスポーツやってるやつじゃん」「わお」「夏日ちゃんに冬火ちゃんに弟くんに紅月家美形しかいないじゃん」「うらやまー」

「「だねー」」

「夏日ちゃんこっち向いてー」

「?」


 パシャ。


「おーいいねいいね。いい写真撮れた。……撮る角度があれだったから凄くエロいけど。まあ、いいや。送っちゃえ」

「おいこら何勝手にしてんだよ」

「はい送ったー」

「おい。まあ、別にいいか」


 □■□■□■□■□■


「ふふふ。ゲーム最高!」


 ピロリンっ


「ん、兄ちゃんからか……ブッ!?」


 何してんの兄ちゃん!? 「かわいく撮れた♡」という言葉とともにこっちを見上げる兄ちゃんの写真。確かにかわいい。小首を傾げてて多分呼ばれて撮ってる人を見た瞬間だろう。Tシャツ着てうつ伏せになっている兄ちゃんを上から撮ってる構図がのせいで、こう、形のいい大きな胸が凄く強調されてるのと、Tシャツから覗く肌が眩しい。


「ありがとうございます」


 取りあえずお礼をして、保存も忘れずしておいた。

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