第39話 部屋に到着ー
何が投稿頻度上げるじゃ。
遅れてるやないかい!!
申し訳ありません(土下座)
遅くなりましたがブックマーク100件
ありがとうございます!!
一時の気の迷いで書き始めて、
行き当たりばったりの
この作品がここまでこれたのは
ひとえにブックマークに評価、感想を下さる皆様のおかげです。
いつも凄く元気を貰ってます。
ありがとうございます。
これからもこの
「え?こんなの聞いてないんですけど……」をよろしくお願いします!!
「へー広いな」
「だだっ広いね」
カレーの片付けをして、バスで宿泊施設に来て、到着してすぐ泊まる部屋に荷物を置きにきた。机や椅子などは何もなくただただだだっ広い。当たり前だが男女別の部屋で離れている。
危うく男子の方に行きそうになったのは秘密だ。
「夏日ちゃんも冬火ちゃんも歩くの速い」「もうぐーたらしてるし」「広ーい」
後ろからぞろぞろ女子が入ってきた。しばらく休憩したら、到着式(直射日光の中ひたすら長い話を聞くだけだろう)をして、すぐさま移動しカヌーをする。歩いたばっかりだってのに。高校生の体力を誤解してるのか。若さも限度があるぞ。なかなかの激務で死人が出そうだ。
「疲れたよぉー」
「この畳で寝てたーい」
「夏日ちゃん膝枕してー」
「へ?」
「お願いー」
「夏日ー私もしてほしいなー」
「私もー」
「私もいいかな?」
「私も……」
一人の言葉を皮切りに全員が言ってきた。そもそもするとは言ってないからな。
「よしっ、じゃあ夏日の膝枕を賭けたじゃんけんするか!!」
『おお!!』
「おい」
冬火の一言に沸き立つ部屋。おい待て冬火。するとは一言も言ってないからな。
「よし。じゃあ夏日にじゃんけん勝った人が残るようにしようか。夏日お願い」
『はーい』
「おーい、するとは言ってないぞ」
「えっ」
おいなんだその「何言ってるの?」って目は。
「夏日に拒否権は無いよ?」
俺の権利はどこいった。とんだ無法地帯じゃねぇか。
「はぁ。ほら、じゃーんけん」
『ぽんっ!!』
「勝った……!」「ちっ負けた」「やった!」「あああああ」「ふっふっふ……」「ちくしょう」
もうどうにでもなれと投げやりにじゃんけんをした。女子が舌打ちするなよ。言葉遣いも戻せ。男子がいないからいろいろヒドい。
「お、結構減ったねー。よし次!」
冬火が残ってた。さっさと負けてしまえ。何で身内にしなきゃならんのだ。めちゃくちゃ女子達の目が真剣だ。俺の膝枕がそんなにいいか。
「じゃーんけーん」
『ぽんっ!』
「よしっ」「うわぁぁぁん」「うぇぇぇん」「いぇい」「ビミョー」「勝った!」
さらに減り、残りは冬火に最初に言ってきた女子にもう一人が残った。悪運が強すぎるだろ冬火。早く負けろ。
「お、じゃあ三人でじゃんけんしようか。じゃーんけーん」
「「ぽんっ」」
『おお?』
「あいこか」
それぞれグーチョキパーを出していた。
「あーいこーで」
「「しょっ」」
『おお!』
「勝ち取ったり!!」
「わー負けた負けた」「惜しかった……」
勝ったのは最初に言ってきた女子だった。やったぜ冬火が負けた。
「さぁ、夏日ちゃん。私に報酬を下さい」
「はいはい。どーぞ」
「じゃ、遠慮なく……おお。すげぇ。すべすべでさらさらでほどよい弾力があっていい匂いですごい」
『いいなぁー』
「喜んでもらえて何より」
お前らはこっち見なくていいからカヌーの準備でもしろ。
「それでいて上が半分以上見えないっていう。あー下からのおっぱい目の保養になるなーここまで大きいと嫉妬心も湧かないから純粋におっぱいを楽しめる。
いいおっぱいをお持ちですなぁー」
『いいおっぱい……』
エロいおっさんかよ。おっぱいおっぱい言うなよ。あだ名おっさんにしてセクハラで訴えてやろうか。お前らも繰り返し言わなくていいから。
「あー落ち着くぅーヤバい寝そう」
「おっさん寝るな起きとけ」
「おやすみなさい」
「おい」
「すぅー……すぅー……」
「嘘だろ」
数秒で眠りにつくおっさん。俺も人の事は言えないがこいつも相当早い。のび○君かよ。
「あーいいなぁ夏日の膝枕」
「これもしかしてしばらくずっとこれか?」
「頑張って」
「ええ……」
☆★☆★☆★☆★☆★
三十分後
「ほら、起きろ。到着式行くぞ」
「むにゃむにゃ。ふにゃ? もうそんな時間?」
「あと十五分」
「えーもうちょっと」
「終わりだ」
渋るおっさんを起き上がらせ、足が痺れていないのを確認して立ち上がった。動けないのでものすごく暇だった。じゃんけんに負けたがせめて俺の髪でも……という輩が多くいて、ひたすら髪をいじられいろんな髪型にさせられた。ツインテールにおだんご、果てにはネコ耳になったりもした。
「うむ。いい時間だった」
『羨ましい』
「ほら行くぞ」
『はーい』
ぞろぞろと部屋を出て到着式をする広場に向かった。
ちなみに到着式は想像していた通り、直射日光にさらされながら長ーい話をずっと聞くだけだった。




