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第33話 家でぐーたら

「えー昨日は外に出たので、今日は家でごろごろしようと思います」


 二日連続で外出たくないからな。


「「はーい」」

「じゃ、解散」

「「ええ!?」」

「俺は本読むから」


 前、大量に買った本消費しないと溜まってヤバい事になる。


「えっと、俺たちはどうすれば?」

「ゲームでもしてたらいいだろ」

「奏さん、ゲームしよう!」

「しようしよう!」


 しっかし、お前ら本当に仲良くなったな。俺の知らない間に。俺は本取りにいくかな。


「奏さん何する?」

「えっと、じゃあこれ」

「よっしゃ、やるぞー」

「おー」


 □■□■□■□■□■


「よいしょっと」


 とりあえず部屋から読んでない小説にマンガもろもろを持ってきた。


「あ、そうだ春木」

「んー何? 兄ちゃん」


 ゲームしてて聞いてないけどいいか。


「新しいの買ったんだな」

「ブッ!」


 ひらひらと春木の目の前でグラビア雑誌を動かす。


「にっ、兄ちゃん!! 何で!? 隠してたのに!?」

「お前の考えなんて分かるんだよ。ところで、奏。お前はこういうのに興味あるのか?」

「!? えっ」


 春木の横で真っ赤になってる奏に聞いてみた。


「どうなんだ?」

「えっと、その……あの……」


 どんどん言葉が小さくなっていく奏。この反応を見れただけで十分。


「さて、俺は本読むかな」

「かき乱すだけかき乱してあとは放置ですか……」

「えっと、春木君?」

「ひゃい!」

「中学校三年生だよね」

「そっ、そうです」

「まだ早いんじゃないかなー?」

「そうですね……はい」

「僕が言うことではないのかも知れないけど……それにしても何で夏日ちゃん平然としてるの」

「ん?」

「普通はもっとこう、あるでしょ」

「なんとも」

「えぇ……」


 別にテンパる姿見たいだけだし。


「さーて読むかぁー」


 この山をどうにかせねば。


 ■□■□■□■□■□


「ふぅー終わり」

「えっ、はや」


 二時間ぐらいでマンガの山は片付けた。

 あとは小説。

 さすがに小説の山はキツいから数冊が限界かな。


「兄ちゃん読む速度早いからねー」


 そりゃあ、まぁ伊達に本読んでないからな。


「マンガだしな」

「だとしても、十冊はあったよね?」

「そうだな」


 数読んでりゃ早くなるさ。


 □■□■□■□■□■


「さて、小説一冊読んだし飯にするか」

「おなかすいたー」

「僕もー」

「お前らゲームしかしてないだろ」

「それでもすくんだよ」

「そうだよー」

「ちょっと待ってろ」

「僕も手伝うよ」


 奏は本当にいいやつだなぁー。残念ながらパスタだからやるような仕事ないけどな。



 てなわけで、昼飯は金曜日に買っておいたパスタになった。俺はペペロンチーノで春木は明太子、奏はミートソースを選んだ。


『いただきます』

「春木ちょっとちょうだい」

「兄ちゃんがいいならあげる」

「よっしゃあ」

「本当に気にしないなぁ……」

「うむ。明太子もいいな」

「春木君僕ももらってもいい?」

「どーぞどーぞ」

「うん。おいしい」

「春木ー俺のペペロンチーノ食うか?」

「えっと、じゃあもらう」

「ほら、あーん」

「え、」

「あーん」

「あ、あーん」

「奏もいるか?」

「いや、僕はいいよ」

「じゃあ、奏もらうぞー」

「あっ、夏日ちゃんいいの?」

「ん? 何が?」

「……何でもないよ」

「兄ちゃんそんな感じですから」

「?」


 ペペロンチーノおいしかった。

ギリギリですみません。


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