表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/84

第26話 餃子祭り!!

「よっしゃ。作るか」

「「おー!」」


 机の上にのったかなりの量の具材を前に俺たちは意気込み十分だ。俺はいつものエプロンをつけて、髪をくくった。うーむ。やっぱり長いと面倒。


「あれっ? 兄ちゃん自分で髪くくれたんだ」

「それぐらい出来るわ」

「だっていつも姉ちゃんにしてもらってるじゃん」

「えっ、そうなの?」

「それは自分でするのが面倒くさいからだ」

「そんな理由だったんだ……姉ちゃんも大変だなぁ……」

「夏日ちゃん、冬火さんになにやらせてるの」

「いいんだよ別に。何気にあいつも俺の髪型いじるの楽しんでるし」


 ちなみに、春木は自分のエプロンをつけて、奏は俺の別のエプロンをつけてる。最後に大事な事を確認。


「お前ら、手を洗ったかぁー!?」

「「洗ったー!!」」

「ならよし。じゃあつくるぞー!」

「「いぇーっ!」」


 ……奏がいるから変なテンションになってるな。


 まず、キャベツ、ニラ、青ネギをみじん切りにする。


 トントントントントントン……


「夏日ちゃんはやっ!?」

「そうか?」

「うん。めっちゃ速い」


 次に、餃子の下味用に鶏ガラスープの素、酒、みりん、濃口醤油、大根おろし、にんにく、おろししょうがごま油を混ぜる。

 ここで、1つ雑学をば。


「ちょっとした豆知識なんだけど、未成年の俺でも、料理酒とかは買えるんだよ。なんでか分かるか?」

「うーん」

「春木は?」

「分かんない」


 よしよし。知らなくてよかった。


「それはな、料理酒には飲めないように約ニパーセントの食塩が入ってるからなんだよ」

「へぇーそうなんだ」

「知らなかったなぁー」

「ちなみに、このニパーセントだけど、

 海水の塩分濃度が三パーセントという事を考えると、かなり多いのが分かるだろ?」

「うわぁ。しょっぱそう」

「しょっぱいだろーなぁ」

「というわけで、未成年の俺でも料理酒は買えるんだよ。1つ賢くなったな」


 調べたときはなるほどなぁーって思った。


「なったなったー!」

「なるほどぉー。兄ちゃんやっぱ凄いなぁ」

「えっへん」

「「かわいい」」


 なんでそうなる。


 次は餃子のタレの準備をする。濃口醤油、薄口醤油、砂糖、酢、ラー油を混ぜる。そして、挽き肉に塩、コショウ、下味用に作ったのもいれて、捏ねる。奏が何かしたそうにうずうずしてたから、捏ねる仕事をあげた。そして、粘りが出るまで捏ねたら、餃子の一番大切な所の、餃子の皮に包む作業だ。


「よし。包むか」

「いくぞー!」

「やるかぁー!」


 ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼

 数十分後



「終わったぁぁぁぁぁぁ!!」

「やっとだよ……」

「キッツ……」


 最初の方は

「春木、なんだそれ」

「春木君なにそれ」

「シュウマイっぽく作った。反省はしている。後悔はしていない」

「新しいアイデアだな。もっといろいろ作るか」

「そうだね。いろんなの作ろう」

「いぇーあ!」

 ってやってたのだが、さすがに量が多かった。最後は無言でひたすら餃子のヒダ作っていた。


「まさか、ここまで量多いとは……調子のって買いすぎた」

「そうだね……」

「食べきれるか……?」


 そこには皿いっぱいに積まれた餃子の山が。誰だよこんなに作ったの。

 俺たちか。


「歩たちも呼ぶかな」

「家近いの?」

「目の前がそう」

「近いね」

「春木ー電話しといてー」

「了解」


 さすがに三人では無理な量なので増援を呼んだ。


 さぁーて。焼くか。っとその前に、今日は羽根つき餃子を作るから、きれいに羽を作るためのやつ作るか。作りかたはいたって簡単。お湯十に小麦粉一の割合で混ぜるだけ。片栗粉でもいいのだが、空気中の水分を吸ってしんなりするらしいので小麦粉を使う。


 まず、フライパンを温める前にサラダ油をひいて、餃子を並べ、中火で二分ほど焼く。並べるときに間を開けておくのも忘れずに。くっつきやすくなるから。

 そして、二分たったら、羽根の素をいれて、中火で五分。だいたい羽根が出来てきたら、ごま油を鍋肌から回しかける。こうすることで、パリッとした羽根ができる。

 羽根がキツネ色になったら、完成!!


「春木頼んだ」

「任せて」


 あとはおなじみのフライパンと皿を使ってくるっとするだけ。油をきるのも忘れずに。


「よいしょっと」

「おおーきれいに出来たな」

「おいしそう」


 ただ、まだまだ残ってるんだよな……作りすぎた。


 ▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽


「やっと終わった……」

「多かった……」

「疲れた」

「春木に餃子食べにくる? って言われて来てみたら、凄い量作ったな」

「わぉ。いっぱい」


 いつの間にか歩と明里ねぇがいた。


「それで、夏君? この凄くかわいい子誰? 連れて帰っていい?」


 あーそういえば説明してなかった。


「ちょっとそれは……えーと、潮川奏といいます。歩君とは同じクラスでいつもお世話になってます」

「あらあらご丁寧にどうも。こちらこそ歩がお世話になってます。あ、私は歩の姉で明里です」

「いえいえ」

「しっかし、かわいいね~奏ちゃん」

「あ、ありがとうございます……」

「明里ねぇ。こいつ男だからな」

「え?」

「男です……」

「嘘ぉ。こんなにかわいいのに」

「男です!」


 ついちょっと前もあったなこの下り。


「おーい。ご飯ついだから食べるぞー」

『りょうかーい』


 席に座った俺たちの前には山盛りの餃子が。


『いただきます!!』


 一斉に餃子を取った。


『ん~~~最高』


 羽根はパリッと、餃子はモチッと。野菜のシャキシャキ感に噛めば噛むほど溢れだす旨味。あーご飯と餃子とかいくらでも食べれる。

 俺たちは一心不乱に餃子を食べた。


 ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼


「ふぅー食った食った」

「おいしかったぁー」

「お腹いっぱい」

「夏日の料理なんでも上手いな」

「最高ぉー」


 あんなにあった餃子の山も、五人で食べると案外早く無くなった。


 奏が満足そうでよかった。作った甲斐があったってものだ。

まだまだ奏のお泊まりは続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ