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第25話 買い物。そして、

よし。このまま投稿頻度を上げていこう。

「うーん。春木夜ご飯何食いたい?」

「兄ちゃんの作る料理なら何でも好きだよ」

「それ一番困るやつ」


 俺と春木は学校帰りに夜ご飯の材料を買いに近くのスーパーに来ている。ちなみに冬火は中学の友達の家に今日から泊まりだ。土日も泊まりらしいから、土日は家にこもって春木とゲームでもするかな。


「冬火がいないから春木の好きな物作ってやる。何がいい?」

「うーん。じゃあ、餃子がいい。最近食べてないから」

「餃子な。了解。作るからには手伝ってもらうぞ」

「任せて」


 えーと。餃子の材料は……と。


「あれ? 夏日ちゃん?」

「ん? ……誰?」


 名前を呼ばれて見てみると、男子みたいな服装の女の子が。俗に言うボーイッシュっていう感じだ。俺にこんな友達いたか?


「僕だよ!」

「えっと……うーん。……もしかして、奏?」

「さすがに泣くよ? いつも話してるのに忘れられてるのは」

「ごめんごめん。いつもと雰囲気違ったから」


 悪かったって、だからその涙目で上目遣いやめろ。開いてはいけない扉が開きそうだから。


「そりゃあ私服ですからね!?」

「兄ちゃん。その子誰? しょ──中学生?」

「小学生って言おうとしたよね!?」

「あー春木。こいつこれでも、高校生」


 まあ、見えなくもないな。小学生にも。ドンマイ奏。


「えっ。じゃあ、年上? 嘘」

「ちゃんと高校生だよ!」


 さあ、一番の爆弾投下するかな。春木の反応が楽しみだ。


「あとな、一番驚くと思うけど。こいつ男な」

「え、ええええええええ!?!?」

「そんなに!?」


 当たり前だろ。どうみても女の子だからな。


「春木の反応いいな」

「えっ、いや嘘だよね?」

「男だよ!」

「信じられないのはよくわかる。うちの学校女子が長ズボン穿けないの知ってるだろ?長ズボン穿いてた」

「……本当に男なんですね」

「男の威厳……」

「女子よりかわいいしなー」

「そうだね」


 俺と春木のなかで、奏はかわいいという考えが一致した。


「かわいいと言われてまんざらでもないと感じている自分がいる……えっと、春木、君? おっきいね」

「こいつ百八十センチメートル近くあるからな」

「おっきい」

「奏から見たらさらに大きく見えるだろうな」


 頭一個分半ぐらい違うからな。そりゃあデカいわ。


「あと少し気になったんだけど、夏日ちゃんの事なんで、『お兄ちゃん』って呼んでるの?」

「あーそれはかくかくしかじかあってですね」


 春木の話した内容は優に言ったのと同じ。


「なるほど、納得。夏日ちゃん昔からなんだね」

「毎回思うが、なんか納得されると納得いかない。で、奏はどうしてここに?」

「え?ああ。今日から土日月と両親が旅行に行って家を空けるから食べ物をとね」

「へーそれで、カップラーメンか」


 最初の方から気になってたが、奏の買い物カゴのなかはカップラーメンしか入ってなかった。

 栄養大丈夫か?


「料理は出来るんだけど、わざわざ一人前作るのはちょっと面倒くさいからね」

「確かにな。それなら、うち来るか?」


 奏の家がうちから違いのは確認済みだ。


「えっ」

「ちょうど冬火いないし、男三人なら泊まってもいいだろ」

「夏日ちゃんは女の子だよね!?」

「俺のことは気にするな。で、どうする?」

「いやいや、夏日ちゃんたちのお父さんお母さんに悪いよ」

「うちの両親は海外赴任してるからいないぞ?」

「えっ、どうやって生活してるの?」


 そんな大げさな。普通に生活してるわ。


「毎月決まった額が家の銀行口座に入るからそっからやりくり。まあ、額が多すぎて半分も使ってないけどな」

「外食行ったりとか遊園地行ったりとかうちしないからねー」


 あんな額入れられてもなぁー。使わねぇよ。毎月家計簿担当の冬火が「毎月毎月お母さん入れすぎ……」って唸るほどだからな。分かった事は凄く両親がデキるという事。

 家ではあんなダメオーラ出してるのに、だ。


「凄いね。自分たちで全部してるんだ」

「まあ、昔は歩のお母さんお父さんに手伝ってもらってたけど、今は慣れたもんだな」

「だねー」

「す、すごい……」

「それはそうと、どうするんだ?」

「えっ。うーん……本当にいいの? お邪魔しても」

「おう」

「俺も大歓迎!」

「じゃ、じゃあ。お言葉に甘えて」

「「よっしゃあ!」」

「服とか用意しないと」

「あ、今日の晩ご飯は餃子な」

「僕餃子大好きだよ!」

「そーかそーか。ならいっぱい作るか」

「やった! じゃあまた後で用意が出来たら連絡するね」

「了解。連絡受けたら春木に行かせる」

「俺、奏さんの家知らないよ?」


 あ、そうだった。


「じゃあ、一緒について行け。荷物持ちとして」

「いいの?」

「任せて下さい!」


 二日分の荷物だからそんなには無いだろうが、見た目女子だからな。夜道は危険だ。あ、俺? 一応春木には近くまで送ってもらうか。


 こうして、男三人(一名中身のみ)の

 お泊まり会が始まった。

さあ!やって参りました。

皆さんお楽しみのお泊まり会&料理!!

(お楽しみかどうかは知らない)

……こんな事をするから話が進まない。

でも、まあ。定期的に入れようと思ってます。

書くのが楽しいので。

さてさて奏はどんな目に遭うのか。

次回はみんなで餃子を作ります。

夏日家に人呼びすぎ……羨ましい。

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