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第22話 ある朝の話。冬火&春木の視点

うむむー他者視点むじぃ

下手くそ故、読む気になれなかったら飛ばして下さい。


 冬火視点



「……きろ。ふ……か。おい…………ろ。

 お……ろー。ふゆかー起きろーおーい朝だぞー」


 もうあさかーねむいねむい。


「んんむ……んなつひー」 

「あ?」

「だいすきー」

「むぐ。おいやめむぐ……ぷはっお前多少でも胸あるんだからやめろ」


 あーなつひはさらさらだー


「あーいいにおいーくんかくんかー」

「ちょっ話聞け、ダメだ寝ぼけてる」


 ねぼけてないよー? おきてるおきてるー


「あーダメだこいつ。おきろー」


 おきてるってーなつひはほんとむねおおきいなぁー


 ぎゅむ。


「おい痛い」

「わたしがーたのしいからーだいじょうぶー」

「ダメだこいつ」

「なつひーぎゅー」

「ぎゃぁぁぁぁ!!」


 だめだよーおんなのこらしくないこえだすのはー


「なんでわたしよりかわいいんだよー? くそーそんなやつにはちゅーしてやるー」

「おいまて冬火。それははやめろ。しかも、俺の上にお前が覆い被さってる今の状況はマズい。春木に見られたらヤバい。凄く誤解されそうな体勢だからやめろ」

「えー? だいじょうぶだいじょうぶー」

「大丈夫じゃねぇ! ちょっ、こいつ力つよ!?いや、俺が弱いのか」

「なつひーだいすきー」

「分かったから! 大好きなのは分かったから! 早くやめろ! いろいろヤバいから!」


「兄ちゃんー?どうしたの大声だして」


 がちゃ。


「「あ、」」

「はるきーおはようー」

「……お取り込み中だったか。ごめん邪魔した。朝ご飯待っておくから、ほどほどにね」

「違う! 待て、誤解だ! 春木ぃぃぃ!」

「むぐ」 


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 春木視点



「朝ご飯待っておくから、ほどほどにね」

「違う! 待て、誤解だ! 春木ぃぃぃ!」

「むぐ」


 朝起きたら、兄(姉)と姉がベッドの上で抱き合ってるという状況に遭遇した。

 ……うん。俺は何も見なかった。まあ、いくら兄妹でもそういう時はあるんだろう。この件については俺からは関わらないでおこう。兄ちゃんが姉ちゃんの顔を押しのけてこっちきた。


「誤解してるから! 違うんだよ!」

「大丈夫。ダメとは言ってないから。ほどほどにねって言ってるだけだから」

「俺と冬火はそんな関係じゃない!」

「大丈夫大丈夫ー俺そっち系問題ないから」

「だから、違うんだって!」

「分かった分かったって」

「分かってない!」


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「なーんだ、姉ちゃんが寝ぼけてただけか。俺はてっきり、兄妹でまぁ、うん。そんな関係なのかと思った」

「違うと言ってただろ」

「うぅー。寝ぼけてたとは言え、黒歴史が……」


 拗ねた様子の兄ちゃんと闇を背中に抱えた姉ちゃん。あの後、兄ちゃんから顔をグーで殴られて、「え!? な、なに!?」「話を聞け」と言われ話を聞くうちにどうやら俺が勘違いしている事が分かった。だってね、布団の上で抱き合ってたら勘違いするでしょ。


「まあ、俺は兄ちゃんと姉ちゃんがそんな関係でも気にしないけどね。むしろ、大歓迎」

「春木、キモイ」

「うぅ……一生の不覚ぅー」

「しかし、姉ちゃんどうしたの今日は」

「夜更かしでもしたんだろ」

「うーんしてないけどなぁ」

「姉ちゃん朝に弱いからねー」

「冬火は後で説教な」

「そんなぁ」


 いやー朝から良いものを拝ませてもらった。兄ちゃんと姉ちゃんの百合と、めったに見れない焦って必死な兄ちゃん。兄ちゃんかわいかったなぁ。

 ……このままで俺の理性大丈夫かな。

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