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第17話 入学式終

入学式終って言いながら入学式の描写ほとんど出てきません。

新キャラ出てくるだけです。

「なんて美しいんだ!! 女神のように神々しく美しくまるで雲の隙間から出た一筋の光のように透き通る太ももまで伸びるサラサラの銀髪、見る物を惹きつける情熱的な赤い眼。

 一つ一つ完成されたパーツが合わさる事によって出来る究極のお顔。出るところは出て、引っ込むところは引っ込んだ圧倒的ボンキュッボン。後ろにある太陽を隠すほどの圧倒的存在感。天は二物、三物、四物を与えたのか……

 ああ、神よ。ありがとう。僕は今、君に会えた事を猛烈に感謝、感動している!!」

「はぁ」

「ああ!!その鈴の音のように澄んだ綺麗な声を一言聞いただけで僕の心の中の悪い部分が浄化されていくようだ。なんて美しい。僕はこの日の事を一生忘れないだろう」

「あの」

「ああ、美しい美しすぎる。僕の(けが)れた(まなこ)では見続ける事が出来ない……こんなにも綺麗な人に出会った事がこれまであっただろうか。どうか、僕と付き合って下さい」

「無理です」

「な、なぜだ……なぜなんだ……自分で言うのもあれだが、僕の見た目はかなりいいと思うのだが……──ッハ!? そうか!! 

 心が穢れていて、青二才の僕では君のような神聖な存在と付き合うのはまだ早いと言う事か。しかし、どこかでまだチャンスはあるはずだ。僕はまだ諦めないぞ!!」

「あの、早くしてくれませんか」


 なぜこんな事になったのかは数分前に遡る。


 ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼


「人多いねー」

「はぁ、めんどくさい」

「結構いるな」

「わぁ、おっきい」


 俺達は受付会場の校舎前に来ている。どうやらここで受付をして、体育館で入学式をするみたいだ。


「えと、列は──あれだね」

「なんか偏ってないか?」

「あの差はなんだ?」

「偏ってるね」


 受付を多分先輩方がやってるのだが、三人いて、なぜか一人の所だけ人が並んでいない。左側の活発爽やか系イケメンさん。右側の黒髪ロング綺麗系美人さん。そして真ん中のイケメンメガネさん。

 どの人も笑顔を振りまいている。しかし、なぜかイケメンメガネさんの所だけ人がいない。偏ってるなぁ。左側には女の子がほとんどで、右側には男の子がたくさん。片や黄色い歓声、片や野太い歓声。

 かなりうるさい。早く終わらしたくて俺は人のいないイケメンメガネさんの所に並ぶ事にした。



 これが後々面倒になるとは知らずに。


 ▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽


「君と同じ空気を吸えているだけで僕は幸せだ。出来るならば君のそばにずっといたい。君と同じ空気を吸いたい。どうだろうか。だから僕と「だから無理です」


 まさか、こんな残念な人とは思わないじゃないか。並ぶ人がいないのはこんな訳があるって分かる人いるか? こんなの分かるわけないだろ。

 しかも、冬火達俺が絡まれてるの見たらすぐ、他の人の所に行った。許すまじ。恨んでやる。

 しかも周りからとんでくる憐れみの視線。お前らそんな事する暇があるなら早く助けろ。何言ってもプラスに取られる。どう対処すれば。受付したいだけなのに。

 早く受付してください。


「そうだ!! 僕の素晴らしさが分かれば僕に興味を持ってくれるはず!! よし、ではさっそ……ごふっ」


 俺をどこかに連れて行こうとして立ったイケメンメガネ先輩が、急に現れた女の子に腹パンされて校舎の壁に激突した。

 え? 何が起きた? 女の子が殴った? 殴った時メリって音がしたし、壁に激突した時

 かなりデカい音したけど大丈夫か? 本気で殴っていた。腰を落として、足で踏ん張り、捻りを加えて渾身の一撃!!って感じだった。しかも、腹の真ん中にクリティカルヒットした。

 呆気にとられる俺達。


「まーた会長が女の子にナンパしてるって聞いてやってきてみたら、どっか連れて行こうとして、挙げ句の果てには仕事放棄しようとしてるじゃん。ふー間一髪。ごめんねーこれでもうちの生徒会会長なんだよ。あ、私? しがない生徒会副会長です」


 殴られた会長は口から泡を吹いて白目になっている。多分みんなが思った。(間一髪!? 会長死んでない!?)


「よし、取りあえず運ぶか」


 そう言って、会長を肩に担ぐ副会長。え? 会長身長結構デカイぞ。それを俺と同じぐらいの副会長が担いだ。

 嘘でしょ。


「じゃあ」


 そのまま走っていく。速度が全然落ちてない。俺より早いんじゃないのか? 担いだ状態で。え? どうなってるんだ? しばらくそこにいた人達は動けなかった。しかし受付の先輩方は特に気にしてない様子で受付を続けている。もしや日常茶飯事? (やべーな。この学校)

 みんなが思った事だろう。




 その後入学式があった。そこでは早くも復活しているイケメンメガネ会長の姿が。不死身か。復活早すぎるだろ。しかも、きっちり仕事こなしてる。出来る人だったんだ。しかし、しきりにこっちにウィンクしてくるのがウザイ。寝て無視する事にした。



 あーやっぱ黒髪の中の銀髪って目立つなぁ。式の最中みんなの視線がずっと俺に向いていた。生徒はともかく先生まで。仕事してください。



 入学式はつつがなく終わった。

ちなみに活発爽やか系イケメンは生徒会書記で黒髪綺麗系美人は生徒会会計です。

もう出てこないかも。一切喋らずに終わってしまった。

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