第16話 新たな出会い
投稿遅れてしまって申し訳ありません(_ _ )/ハンセイ
一週間に1話は出すと言っていたのに。
本当にすいません(土下座)。
これからはこんな事がないよう、気を引き締めて参ります。
「春木~どうだ~?JKは」
「眼福です」
「そうかそうか。しかと目に焼き付けよ」
「ははー」
「二人共何してるの。早く行くよ」
「「はーい」」
玄関先で春木とふさけてたら冬火に怒られた。
「しっかし、母さんと父さんももうちょっといれば兄ちゃん達の入学式見れたのになぁ」
「泣くほど見たがってたな」
帰る時母さんがごねて大変だった。子供みたいに「嫌だぁぁぁ」と泣いていた。結局父さんが担いで行ったけど。
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「やっと着いた……」
「残念ながら夏日まだバスが残ってる」
「嫌だぁぁぁ」
人がいっぱいの電車に乗って三十分。ようやく学校の最寄り駅に着いた。もう、電車だけで俺のHPは三割切ってオレンジゾーンだ。あと、バスに乗らないといけないのに……
俺は普段、家から出ないため人混みが苦手で人が多いと頭が痛くなる。ただでさえ人多くて頭が痛いのに、この見た目のせいで来る人来る人に見られて俺のストレスはピークに達している。歩とは一緒に電車乗ってたのだが途中ではぐれた。電車の中ではぐれるってどうなってんだ。
人が多くて何度かつぶされそうになったがその度に歩が守ってくれていたが、最後の最後ではぐれてしまった。歩には感謝しねーと。
お前の事は忘れないからな……
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「やっと……着いた……」
「ふう。疲れたね」
「夏日のせいで余計疲れた」
バスから降りて息も絶え絶えな俺。口では疲れたと言いながら、あまり疲れてない様子の冬火。盛大にため息をついている歩。俺達は三者三様の降り方をした。
人でぎゅうぎゅうのバスに乗ってさらに三十分。今俺は遠い学校を選んだ事を猛烈に後悔している。はぐれた歩と再会し、バスに押し込まれてようやく学校に着いた。
あまりにも人が多くて終始歩にくっついてた。そうでもしないと揺れるバスの中立っているのが大変だった。歩にくっついていると周りの男から歩に向かって嫉妬の視線と殺気がめっちゃとんでいた。歩は冷や汗をだらだらかいていた。
『おお~』
校門から正門まで続く道の両端にはたくさんの桜の木が植えていて、そこから落ちる桜の花が地面にピンクの絨毯を作り、幻想的な景色になっていた。そう感じたのは俺達だけではないようで、バスから降りた一年生は皆同じように桜を見ていた。
なぜ一年生って分かるって? うちの学校ではネクタイの色で学年が区別出来るようになっていてその色を三年間使う事になっている。一年生は赤、二年生は青、三年生は黄になっていて、三学年全部が並んだらカラフルになるだろう。
「あ、あのー」
「ん?」
後ろから声をかけられた。そこには小動物みたいな女の子がいた。小さい顔についている小さい口に小さい鼻、ぱっちりした目。
ネクタイの色は俺と同じ赤色なので同級生か。見えないが。俺より身長が小さく、少し見上げられていて小動物を連想させる。そんな事を考えながら視線を下に下げていくとそこにはズボンが。ん? ズボン? うちの学校は女子がズボンを着るのは認められてない。
認められていたら俺が着ている。……という事は男? いやいや。だって完全に女の子だが。かわいいを体現してるぞ。え、でも。だって……うーん。
でもやっぱりズボンって事は……
「お、男ぉぉぉぉぉぉ!?!?」
「ひっ」
「「夏日、思ってても言わない」」
「え、マジで? 男なの?」
「そ、そうだけど」
「嘘ぉ!? マジか。俺男の娘初めて見た」
「ちょ、ちょっと!!」
「おお、すべすべ」
俺はほっぺたやら手やらを触りまくった。ほっぺたはふにふに。手も下手すりゃあ女子よりすべすべだぞこれ。やっぱり自分のより人のを触る方がいいな。
「ふにふにですべすべだ。いつまででも触れる」
「ちょ、何でこの子こんなにガンガン来るの……ちょっと、いろんな所当たってる」
そんなのは知らん。今は触るのに集中させろ。
「夏日その子が困ってるからやめなさい」
冬火に剥がされた。もうちょっとだけ~
「だーめ」
そ、そんなに睨まなくても。
「ありがとう。助かったよ」
「ごめんね。この子女の子として自覚ないから後で叱っておく」
「う、うん。分かった……あ、そうだ自己紹介がまだだったね。僕の名前は潮川奏だよ」
おお。僕っ子だ。
「ご丁寧にどうも。私の名前は紅月冬火ね。迷惑かけたこの子は夏日。こっちで空気になってるのは歩ね」
「よろしく」
「よろしく~」
歩がひどい言われようだ。
「三人はどんな関係なの?」
「「双子と幼なじみ」」
「私と夏日が双子ね。ちなみに私が妹」
「え、嘘。逆でしょ」
「まあよく言われるよ。それは。あと夏日の目とか髪とかは突然変異ね」
「どうだ。凄いだろ~」
ドヤ顔の俺。
「残念ながらお姉さんには見えないね……冬火さんの方が落ち着いてるし」
「ところで奏は俺に何を聞こうと思ってたんだ?」
「うん? ……あ、そうだ。受付の場所教えてもらおうとしてたんだ」
「じゃあ俺らと一緒に行くか」
「うん。お願いします。……勿体ない。普通にしてたら美少女なのに。言動で台無しだよ。一人称俺だし」
「気にするな」
俺達は受付会場に向かった。
新キャラぼちぼち増やしていきます。