活動内容
「それじゃあさっそく、僕らの汚れ仕事を紹介するとしよう」
「汚れ仕事って自分でいうのはどうなの……」
まぁ、スラムに子供たちが住んでいる時点で、そういった汚れ仕事をしていることくらいは予想がつく。
「まずよくやるのはスリ。お金持ってそうな人の財布を盗んで、必要な分だけもってく、んでそのあと残った分は返す」
「え……?」
「次、悪いやつらに捕まった子供たちを助け出して、教会に保護してもらう」
「……っ!?」
「あとは、今回みたいに困ってる人を助けるのと、平民とかから金をもぎ取って私服を肥やしてる貴族の家に忍び込んで、財を盗む。んでそれを街にばらまく」
「そんなことを……!?」
盗賊団と言ってたけど、それじゃあ完璧に義賊じゃ……。
しかも、それをこんな子供たちがやっているなんて。
「すみません」
「どうして謝るんだ?」
「いえ、私はあなたたちのことを少し誤解していたみたいだから……こんな謝罪で済むとは思っていませんが……」
「いいよ、俺たちが何をしていようとも犯罪には変わりないんだ。むしろ、それをイリーナにもやらせようとしている時点で俺はくそ野郎だからな」
「そうね。そのとおり……」
私はそれでも必死に生きている彼らに何かを言う資格なんてなかった。
この十年間お城の中で優雅に暮らしていただけなんだから。
「さて、暗い話はここまでにするとしよう。次の仕事の話でもどうだ」
チーニアがそういうと、アルヴィナが口を開き、彼に問いかける。
「あれ、次の仕事の話なんて決まってたっけ?」
「いや、決まってなかったよ。ただ、昨日シスターからお話をいただいてね、なんでもとある貴族に子供が奴隷として扱われているらしい」
チーニアは一瞬怖い顔をしたかと思うと。すぐさま元に戻る。
「だから、その子を救出したいと思う」
おかしい。そんなはずはない。
「待って、この国では奴隷は禁止されているはず。なのに……!!」
「そんなの、秘密裏にやってる奴なんてたくさんいるよ」
「……っ」
私はその事実が、衝撃的だった。
本で読んだのだ。確かに。
奴隷制は約十年前に廃止され、身分の差もほとんどなくなるように、と。もちろん貴族はいる。そうではなく、その下。平民間でのお話だ。
「実際、ルフィナは元々奴隷だった。それを僕らが救出して、今ここにいるんだ」
「そう……だったの……」
「イリーナはかなりいい生活をしていたみたいだね……少し酷だったかな」
「いいえ、もしあなた方が言ってるのが本当なら何とかしないと……その子を助けないと」
何より、そんなことをする輩を見つけないと……。
「よかったよ。それじゃあ。今日の十時にここで待ち合わせだ。作戦決行は十一時とする」
「「「「おーー!!」」」」
四人は揃って大きく腕を上へと振り上げる。
急なことで困惑していると、四人全員に見つめられる。
「お、おーー」
腕を上げるのも、声を出すのも、何より見られるのがとても恥ずかしく、顔が真っ赤に紅潮していった。




