第3話 邂逅
繰り返される日常の中学校へと登校した迅
しかし,今日はいつもとは違った
「橘 迅君はいますか?」
迅を訪ねてくる者が居たのである。
クラスメイトの視線が迅に注目を集める
「はい,俺ですけど...何か用事でも?」
迅は気怠そうに返事をしながら訪ねてきた者の顔を見た
「君がそうなんだ?意外だね」
奇麗な女の人だと思いながらも
クラスメイト達が小声で囁きあっている声が聞こえてくる
「なんで先輩がこんな奴に?」
「筑城先輩可愛いよな」
奇麗で有名な先輩らしい,迅は不登校気味なのでそんな事は知らない
「私は筑城 美咲よろしくね」
「俺の名前は知ってるみたいなので,それで要件は?」
迅は気怠そうに返事をしながらも,内心この先輩とは初対面の気がしない
どこかで会ったことがあるか?でも記憶がない
地元の知り合いでも無い。それでもこの先輩とは初対面ではないと無意識に脳が反応している
思い出そうとしてもあと少しの所で出てこない。
「別に用事なんかは無いのただ貴方の顔を見ておこうと思って」
そんな事を言いながら先輩は踵を返して帰っていった
しばらくはクラスメイトが迅の事を注目していたが,HRの時間になり
興味も段々と薄れていった。
いつも通りに授業を寝て過ごそうとした迅だが,さっきの先輩の事が気になる
なんで自分は思い出せないのか,なぜ知ってるという既知感があるのかなど
迅の頭の中で考えが廻っている
考えても何も思い出せないまま時間は過ぎていき,下校時間となった
そのまま思い出せないまま帰宅し,風呂にも入らずにベットに横になり
そのまま思い出そうと思慮しているうちに寝に入り夢をみる
いつもの夢
女が世界を見下ろしている夢
世界に座している女の夢だ