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外れた宇宙で君と逢う  作者: シルティ
3/3

”新たな始まり”

 不思議な夢、を見た。


 その内容は思い出せないけれど。思い出したとしても、それが何を意味するのか分からないかもしれないけれど。忘れちゃいけない事のような気がして、そんな言いようのない不安に心がざわついて仕方がない。


 先程の夢のことを考えていると、その前の記憶――教室で起こったあの不可思議な現象に巻き込まれたことを思い出す。


 あの時の教室は、まるで溶かしたガラス細工のように引き伸ばされていた。

 そのことに気づいた時、目の前にいた彼女はこちらに手を伸ばし、信じられないが、そのまま消えていってしまったのを覚えている。


 その後、彼女がどうなったかはわからない。しかしなんとなくだが、彼女も自分と同じようにあの()に落ちたのではないか、そんな気がする。


 そう、()だ。


 確かにあの時自分は()に落ちていった。どうにか落ちていくのを止めようとしたが何も出来ず、そのまま落ちていきーー


「クソっ、思い出せねぇ…」


 そこからの記憶が酷く曖昧だ。

 その前の記憶はしっかりと覚えているのに、そのあとに起こった出来事がまるで酷く昔の出来事のように感じられる。


 確か()に落ちて、それから辺りが明るくなって(・・・・・・・・・)、そして……ダメだ、どうしてもこの部分だけは思い出せない。


 しょうがないので他のことを考えることにする。


 ひとまず倒れていた上体を起こし、右手の甲を左手で掻きながら考える。


「……?」


 この時若干の違和感を感じた。その違和感について考えようとしたところで、一つ、まずは真っ先にしなければならないことを思い出した。


 ここは一体、どこだろうか?

 辺りを見回し一つずつ確認していく。


 ここは恐らく屋内。正方形の形をした薄暗い部屋で、自分の横に燭台のようなものが置かれ、その上に光が灯っているがその光は部屋全体を照らすにはかなり、心もとない。窓もなく、時計があったとしても、今が何時かはわからないだろう。

 そして自分は真ん中で、何かの台の上で座っている状況だ。


 それにしても、自分で言うのもなんだがかなり落ち着いている。こんなに自分は肝が据わった人間だったか…?

 このどこかもわからない薄暗い場所で目が覚めて、周りには誰もおらず、正しく現状を認識できているかも怪しいなかで、心は静かに凪いでいる。


 およそ普段の自分ではありえないことだ。本来であればもっと怯えて、恐怖して、混乱して、錯乱して、取り乱して、もしかしたら泣きわめいているかもしれない。


 もしや()に落ちたせいで頭のネジが外れでもしたのだろうか…いやそれは無いけれども。


 はぁ…しかしわかった事が部屋が暗いことだけとは。成果は芳しくない。

 このままここにいてもわかることは他になさそうだ。


 ここが部屋であるならば、出口がある…はずだ。あるよな?ないと困る。それを探して外に出てみれば、何かわかることも増えるはずだ。

 そう思い台から足をおろし立ち上がる。


「〜〜っ!!?」


 つ、冷たい!?なんだこれ…?裸足だったのか…?気づかなかった。大声を出さなかった自分を褒めてやりたい。


 しかし今のはいきなりの事で驚いたが、冷たいとわかっていれば耐えるのは難しくない。徐々に足裏の冷たさにも慣れてきたので、ならば早速と思い、部屋の出口を探そうとすると、


 ガチャリ…


 という音と共に、正面から目が焼かれるような光が射し込んでくる。

 部屋の暗さに目が慣れていたためか、その余りの眩しさに思わず目を隠す。すると、


「え?起きてる!?なんで!?」


 出口からの光でシルエットになっており、その姿を確認することは出来ない。

 しかしその恐らく驚きの声を上げたであろう目の前の人物のシルエットは、確かに人の形をしていた…が、しかし。


「犬の…耳?」


 その頭には、本来人の頭には付いていない、大きな二本の突起物が付いていた。

遅くなりました・・・すみません。

この話を書き始める前に書き溜めをしていたのですが、それが何故か全部消えてました。(なんで?)

書くのが遅いというのもあり、一日一本投稿すると言っておきながら早くもこうして空けてしまいました・・・。

そしてこの続きもまだ書いていないので、次投稿するのはまたもう少し先になりそうです。

なので自分でも「えぇ・・・」と思うんですが、不定期更新にしようと思います。本当にすみません。

出来るだけ早く投稿出来るよう努力しますので、もし、もし!続きが気になっている方が居れば、気長に待っていただきたいです。

という訳で、今回はこの辺で。

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