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外れた宇宙で君と逢う  作者: シルティ
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主人公、穴に落ちる

最初はちょっとした違和感だった。


 何が変わったとか、何処が変とか、そういうのじゃなくて、本当に小さな、ともすれば見逃してしまいそうなほどに微かな違和感で。


 気のせいか、そう思い、目の前の幼馴染に目を向ける。


「…?」


 目の前の彼女が動かない。


 まるで時でも止まってしまったかのように微動だにしない彼女に、どうしたのか?と声をかけようとした時、周りに変化が起きた。


「ちょっ、なに、これ、え?教室が伸びてって、あ!待って!」


 彼女がどんどん離れていってしまう。

 追いつかないと!訳もわからず、ひたすら彼女を追いかけようと手を伸ばし足を進めようとした。けれど、動かない。


「うう、なんで!どうして!」


 必死に手を伸ばす。けれどその努力は無駄に終わってしまう。


 離れていく彼女はそのまま小さくなっていき。


 そして見えなくなってしまった。


 立て続けに起こる常識の範疇を超えた出来事に目を回していると、突然背後から引っ張られる感覚がする。


 いや、引っ張られるというより、"後ろに落下している"というのが正しいかもしれない。


 ――まずい。


 直感的にそう判断し、何か、掴めるもの…と辺りに目を巡らせるが見つからない。


 何も出来ないまま後ろに落ちて、落ちて、自分自身の体も教室同様引き伸ばされ、頭の中も何も考えられなくなっていく。


 次第に”思考が思考でなくなり”、”記憶が記憶でなくなり”、”感情が別の何かに変わり”、そして最後に、意識が遠ざかっていく。


 遠ざかる意識の中、先程消えてしまった彼女の最後を思い浮かべる。

 向こうへ消えてしまうその時、確かに彼女も手を伸ばしていた。


 *******************


 ――星は流れた。


 幾条もの光が幾重にも幾重にも重なり。


 重なった光は無数に反射し、無限となり、やがて最後にある一点に収束する。


 降り注いだ光はそれぞれ別の輝きを放ち、”意思を持つかのように”その主張を強めていく。


 その光の正体は――


 また、もう一度。

短くてすみません・・・これから少しずつ長くしていきます

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