プロローグのプロローグ
放課後の夕日が射し込む教室。
この教室には二人の少年と少女が夕焼けに照らされ向かい合っている。
「初めて出会ったその日から君のことが好きでした」
「・・・だから」
一瞬の逡巡。しかし、弱気な少年は目の前の愛しい少女に向けて告白する。
「これからも君と一緒に居させてください」
「・・・・・・はい」
目を見つめ告げられた愛の告白は、しかし、確かに相手の胸に届いた。
消え入りそうな、ふとすれば聴き逃してしまいそうなほどに小さな返事だった。
そんな、少年が何よりも聞きたいと願い続けた言葉は確かに少女の口から紡がれた。
幼い頃からの幼馴染という関係から、共に愛し合う恋人となった二人。
今ここに二人は二度目の出会いを果たす。
辺りには甘酸っぱい暖かな空気が漂い、緊張感から開放されたあとのゆったりとした時間が流れていた。
少年は思う。これから先、どれだけの幸福が待ち構えているだろうかと。
かつて彼女と居るだけで感じていたものを超える、どこまでも甘いお菓子のような事ばかりではないかもしれない。それでも今は、今だけは忘れぬようにと、記憶に刻み込むように少女とこの教室の光景を眺めていた。
ーーそれが訪れるまでは
どうも初めまして。シルティです。
今回が初投稿です。基本的に自分のやりたいようにやりますが、
「文法おかしい!」「誤字ってる!」
などありましたら教えていただけると嬉しいです。
これを読む前に、「大切な”大切”と少女」
を先に読むとまた面白いかも知れません(宣伝)
追記)一日一本を目標に投稿していきたいと思っています!よろしくお願いします!