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しゃべり場

私はそこまで見えないし聞こえない、でもそこに居る事は分かる。

自室だけは自由に使っていいと来た人には言っている。そのためだろうか。


ある日の晩、三人ほどふらっと自室に現れベッドに腰掛けていた。

23時ほどだっただろうか、その後一人また一人と人数は増え、最終的に八人から十人ほど集まっていた。

同居人は相も変わらず私の作業スペースの後ろでちょこんと座っていた。

一体何が始まるのかと思ったら、幹事と思わしき女性が話し始めた。

聽きとりにくかったが、現世にある未練について相談し合う場を主催したようなことを言っていた。


輪になって座っている彼らは順番に、何故死んだのか、どんな未練があるのか、そういった事を打ち明け始めた。

さしずめ某放送協会でやっていたしゃべり場の様な状態だった。

私が話を聞くことが出来るなら色々な事を知ることが出来るだろうに悔しい思いをした一件である。


一月に一度は開催するようだ。

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