表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

来る人去る人

わが家には色々な人が訪れる。それは短い出会いなので、一つ一つ長く書く事ができない。なので短文で残そうと思う。


・軍人

作業中、肘に冷たいものが当たった、直視で見ることは出来ないので、意識を視界外に向けると、そこにいる人が見えてくる。

それは軍刀だった。海軍刀と言うのか、サーベルの形状で、柄の部分がドーム型に綺麗な鍍金が施されている。持ち主は初老の男性、軍服と一緒に携行銃が懐に光って見えた。じっと彼は私のパソコンのモニターを眺め、物珍しそうにしているのだが、躰の動きにブレはなく、不要に話しかけるのは不敬に当たると思った。

彼はしばらく眺めると、そのまま去っていった。


・美容師

わが家の住人は、お洒落に着飾ることが好きなようで、時折着替えや髪型をいじっている。

何度かそういう場面に遭遇したことは有るが、先日は銀色のハサミを携行している男が、散髪に来ているのを見た。何人かの散髪を終えた後、また切りたい時に呼んで下さいと言って、彼は去っていった。


・女将

美容師と同じように、時折来る人なのか、彼女は着付けにやってきていた。黒い和装で腰帯をしっかりと着付けキリッとした印象が強い女性だ。普段、部屋ではゆるい格好で居る私をじっと見つめ無言で去っていった。あの視線は冷たかった。ある程度割り切っているが、だらしなくしている所を指摘されることが多々有り、気を抜けない自室である。


今回はここまで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ