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はじめに
怖い話では無いと思います。
人によっては怖いと思う方も居るかもしれません。
苦手な方はお控え下さい。
はじめは興味本位だった。
もしかしたら憧れも有ったのかもしれない。
オカルトと言う言葉に胸を踊らせた幼少の頃、心霊系の番組や作品と触れ合ううちに、
日常の中までにソレは侵食していった。
ただの幻覚だと思った者は、私の心拍数が上がったときにだけ見える。
はっきりとは見えないが目の端にちらりと映る彼女は恐らく"幽霊"なのだろう。
気がつくと私の後ろに立っている。
これは彼女とふらりと来るこの世のものでない人たちのお話。